カナダに本拠を置くイムリスは,今回が初出展となる。カナダの国家プロジェクトとしてカルガリー大学で研究されていた術中MRIのシステムを市販化するため,民間企業として立ち上げられた。これまで北米中心に事業を展開してきたが,今年6月には,手術室の天井懸垂式のMRIを組み合わせた術中MRIシステムであるイムリスニューロを日本国内でも薬事承認を受け,発表している。今回のRSNAでは,3T MRIを採用したシステムを紹介していた(国内薬事未承認)。
このシステムの特徴は,MRIを天井懸垂式にしたため,患者を動かさずに,手術中にMRIを撮像できることである。ブレインシフトに対応した撮像や腫瘍の取り残しを確認するための撮像を術中に行える。また,MRトラクトグラフィで神経系を確認しながら手術を進めることが可能だ。MRIはシーメンスのOEMであり,3T装置では,MAGNETOM Verioを使用。日本でも展開されている1.5T装置はMAGNETOM Espreeである。 |
IMRISブース
イムリスニューロ(3Tは国内薬事未承認) |