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RSNA2009

■FUJIFILM Medical Systems(富士フイルム)
デジタルマンモグラフィの新たな可能性を展示

RSNA2009 [第2日目:11月30日(月)]

今回のRSNAにおける富士フイルムの展示のハイライトは,デジタルマンモグラフィにおけるSDM(Stereo digital Mammography)と呼ばれる新技術,カセッテタイプの間接変換方式FPD,そしてPACS,SYNAPSEの新バージョンの3点が挙げられる。

FUJIFILM Medical Systems
FUJIFILM Medical Systemsブース

まず,SDMは,角度を変えて撮影した2枚の画像を,それぞれ右目だけ,左目だけに入るように,90°角に取り付けられた2つのモニタから映し出される画像をハーフミラーと偏光グラスを使用することで,3D画像化して見ることができるというものである。デンスブレストも奥行きのある立体的画像で描出できるため,病変部の検出がしやすくなるという。また,読影時間を短縮することも可能になる。RSNAでは技術展示として紹介しており,製品化は当面先になる。

参考出品されたSDM(Stereo digital Mammography)
参考出品されたSDM
(Stereo digital Mammography)

このほかマンモグラフィに関しては,従来のCR,Clearview(日本名:PROFECT CS)を用いた検査室を模した展示を行った。Clearviewは,デジタルマンモグラフィAMULETと同様のカラーリングに変更し,液晶画面をワイドアングルにするなど,機能を強化。消費電力も抑えるようにした。さらに,CR用コンソールMAMMOASCENT AWS-cも新しくバージョン2.2を発表した。3Mピクセル,5Mピクセルのモノクロモニタのいずれかを選択して搭載できる。これにより読影医と同等のモニタで,診療放射線技師も検査画像のQAができるようにしている。このコンソールはAMULETにも対応している。AMULETの方も同様に検査室を模した展示を行った。今回はAMULETに装着可能なステレオバイオプシーをW.I.P.ながら参考出品している。

 
Clearviewの用いた検査室 AMULETに装着可能なステレオバイオプシー(W.I.P.)
Clearviewの用いた検査室 AMULETに装着可能なステレオバイオプシー(W.I.P.)

一方,DRでは,新設計のカセッテタイプの間接変換方式FPDを採用したFDR D-EVOを発表した(国内薬事未承認)。35cm×40cmの半切のカセッテと同様のサイズにしたことで,従来装置のブッキースタンドに装着することができる。同社では世界最軽量をうたっており,2.9kgで容易に取り扱える。FPDは,センサーをX線照射面に配置したISS方式を採用している。主に病院層をターゲットにしており,診療所にはCR,病院にはDRなど,ユーザーのニーズに合わせて販売できるよう,幅広く製品をとりそろえたことになる。

 
世界最軽量とうたわれるFPD FDR D-EVO
世界最軽量とうたわれるFPD FDR D-EVO

PACSは,SYANPSEの新バージョン4.0+を展示していた。米国では,放射線科医がRIS上から自分のタスクを見ながら読影していくが,SYNAPSEの新バージョンでは,RISとPACSの融合を進め,RISのリストから容易に画像を展開できるようにしている。また,循環器部門システムを組み込み,SYNAPSEサーバ上で血管撮影装置や超音波診断装置の動画像データを一元管理し,表示することを可能にしている。さらに,3D機能についてもSYNAPSE上での統合が進んでおり,SYNAPSEのサーバ側で3D画像処理を行うデモンストレーションを行っていた。3D画像処理にはデジタルカメラの認識技術を応用しており,骨抜きの処理などにおいて高い画質を実現している。

 
SYNAPSEでの循環器動画表示 SYNAPSEの3D機能
SYNAPSEでの循環器動画表示

SYNAPSEの3D機能

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