本日はCTの線量最適化のセッションについて報告します。現在ではdual energyでの撮影や,そのデータを用いることによる仮想monochromatic imaging,さらには再構成法に逐次近似法を応用した撮影などが可能となってきましたが,このセッションでは,頭部・胸部・腹部撮影における線量最適化に向けた評価を行い,これらの技術を適用することにより,従来法以上の最適化が可能であるという報告が多く見受けられました。
CT装置メーカ各社もこの両者の技術には高い関心を寄せているようであり,逐次近似法を応用した再構成法を,今回新たに展示発表している装置メーカもありました。今後は多列化よりも,これらの新しい技術により注目が集まるように感じました。
また,CTの被ばくに関しては,学会としても注目しているようで,毎日配られているDaily Bulletinに載っているTip of the Dayでは,日曜日と木曜日の2回,CTの被ばくに関する話題が取り上げられていました。
インナビネット記者 松原孝祐(金沢大学) |