JIRA・小松会長が2017年の年頭所感を発表

2017-1-13

日本画像医療システム工業会(JIRA)


JIRAは今年創立50周年

JIRAは今年創立50周年

一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)は2017年1月11日(水),恒例の年頭所感発表会をKKRホテル東京(東京都千代田区)で開催した。小松研一会長がJIRAを代表して,2017年の画像医療システム産業を取り巻く動向とJIRAの活動などの所感を述べた。

小松会長はまず,環境変化として,(1)医療体制の変化,(2)医療分野の研究開発,(3)医療機器産業のグローバル化,の3点を挙げ,それぞれ説明した。(1)の医療体制の変化について,小松会長は地域包括ケアシステムの構築が進むと述べた。また,医療の高度化に対する費用対効果が考慮されるようになるとし,それを支える施策として医療等ID制度などを挙げた。(2)の医療分野の研究開発に関しては,世界最高水準の医療を提供するという目的に向けて,日本医療研究開発機構(AMED)を中心に研究開発が進められていると説明。さらに,今後はAIやIoT,ビッグデータ,ロボット技術などの市場が創出されるとの見方を示した。(3)の医療機器産業のグローバル化としては,国際整合に向けてIMDRFが活発に活動すると述べたほか,新興国へのアウトバウンドなどについて言及した。

これらを踏まえて,小松会長は,医療ICTの利活用動向を紹介。国が進める「国民の健康寿命の延伸」に向けてICTの活用が必要不可欠だとして,医療・健康情報を収集するための個人情報保護法などの法整備,蓄積されたデータの分析に向けたAIやディープラーニングといった技術の必要性を説明した。さらに,小松会長は,次期通常国会で提出される見込みの「医療分野の研究開発に資する医療情報提供促進法案」や個別化医療に向けた「サイバーホスピタル構想」にも触れた。

このほか,年頭所感の中では,世界医療市場拡大に向けた考えも示した。医療市場は年9%程度成長しており,市場規模は700兆円と言われているものの国際化が進んでいないとして,DITTAをはじめとした世界各国の工業会と連携し,市場拡大に貢献したいと述べた。

なお,JIRAは1967年に日本放射線機器工業会として発足してから,2017年で50周年を迎える。小松会長は,会員企業や行政などに感謝の意を示した上で,年内に数多くの企画を実施していくと明言した。

小松研一 会長

小松研一 会長

   

 

2017年に予想される環境変化

2017年に予想される環境変化

 

医療ICTの利活用に向けた展開

医療ICTの利活用に向けた展開

 

サイバーホスピタル構想

サイバーホスピタル構想

 

●問い合わせ先
一般社団法人日本画像医療システム工業会
事務局
TEL 03-3816-3450
http://www.jira-net.or.jp/

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