JAHIS平成27年第5期定時社員総会開催
標準化推進やヘルスソフトウェアなどへの取り組みを報告
2015-6-11
JAHIS平成27年定時社員総会の会場風景
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)は,平成27年第5期定時社員総会を,6月9日(火),経団連会館(東京都千代田区)で開催した。総会では,会長である東原敏昭氏(日立製作所 代表執行役 執行役社長兼COO)を議長として,平成26年度収支決算,平成27年度事業計画と収支予算,役員選任の4つの議案が承認され,報告事項として平成26年度の事業報告が行われた。
総会の冒頭に東原会長は,「保健・医療・福祉分野では,情報システムが非常に重要な位置づけになってきていると実感しており,社会保障・税番号(マイナンバー)制度の導入を含めて,今後大きな変化が予想される。その中で,JAHISの役割はますます大きくなり,これまで取り組んできた標準化が重要なポイントになる。業界の発展のためにもJAHISの活動への積極的な支援をお願いしたい」とコメントした。
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平成26年度の事業報告では,中期計画2017年の運営方針のもと,1)2020年ビジョンで描くヘルスケアITの実現に向けた推進,2)工業会参画価値の追求,健全な市場の維持・発展,3)永続的な運営基盤の確立の主要施策に基づいて進められた事業について報告された。1)では,標準化推進関連事業に積極的に取り組み,厚生労働省や総務省の地域医療連携や在宅医療・介護の情報の標準化作業などを行った。JAHIS標準類としては,JAHIS標準と技術文書を合わせて15件が制定した。また,2014年11月に施行された「医薬品医療機器等法」に関連して,「規制対象とならないがリスクを考慮する必要のあるヘルスソフトウェア」に対する業界自主基準,ルールの作成・運用を行う組織として,JIRA,JEITAと共同で,一般社団法人ヘルスソフトウェア推進協議会(GHS)を設立し,普及活動を行ったことなどが報告された。平成27年度事業計画としては,2013年に策定された「中期計画2017」と,JAHIS創立20周年を機に見直しを行った「2025ビジョン」の達成に向けて,3つの方針のもと事業を進めていく。
なお,役員の辞任に伴い,新たに富田 茂氏(NTTデータ ヘルスケア事業部 第一統括部長)が副会長に,監事に大谷 淳氏(三菱電機 インフォメーションシステム業務部 部長)が選任された。
総会後には,委員会活動などへの功績表彰者23名(グループ表彰を含む),幹部の功労に対する表彰者5名が発表され,東原会長から表彰状と記念品が授与された。
●問い合わせ先
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会
総務部
TEL 03-3506-8010
http://www.jahis.jp
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