JAHIS平成26年定時社員総会開催
新会長に日立製作所の東原敏昭執行役社長兼COOが就任
2014-6-4
JAHIS平成26年定時社員総会の会場風景
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)は,平成26年度第4期定時社員総会を,6月4日(水),経団連会館(東京都千代田区)で開催した。総会では,遠藤信博会長(日本電気代表取締役執行役員社長)を議長として,平成25年度事業報告と収支決算,平成26年度事業計画と収支予算,役員選任,定款改定の6つの議案が諮られすべて承認された。
平成25年度の事業報告では,1)2020年ビジョンで描くヘルスケアITの実現に向けた推進,2)工業会参画価値の追求,健全な市場の維持・発展,3)JAHISブランドの向上,永続的な運営基盤の確立の主要施策に基づいて事業が進められたことが報告された。事業の実施状況のなかで,1)では,JAHIS標準類としてJAHIS標準と技術文書を合わせて15件が制定され,前年の8件からほぼ倍増した。また,2013年11月に公布された「医薬品医療機器等法」に関連して,「規制対象とならないがリスクを考慮する必要のあるヘルスソフトウェア」に対する業界自主基準,ルールについて,3J(JAHIS,JIRA,JEITA)で積極的な対応を進めていることなどが報告された。
平成26年度事業計画としては,前年度と同様,中期計画2017の3つの方針のもと事業を進めていく。2013年6月に閣議決定された「日本再興戦略」および「世界最先端 IT 国家創造宣言」の中で,“医療情報連携ネットワークの普及・展開”,NDBの活用など医療ITに関係する方針が示されているが,今後の社会保障制度改革の中でヘルスケアITを担うJAHISへの期待は大きく,中期計画の運営方針のもと各事業を推進することが紹介された。
また,総会後には委員会活動などへの功績表彰者10名(グループ表彰を含む),幹部の功労に対する表彰者4名が発表され,遠藤会長から表彰状と記念品が授与された。
なお,任期満了に伴い,総会終了後の臨時理事会で新役員が選任され,新会長に東原敏昭氏(日立製作所 代表執行役 執行役社長兼COO)が就任した。
新役員は次の通り。
会長 東原敏昭(日立製作所 代表執行役 執行役社長兼COO)
副会長 橋口武人(NTTデータ 事業部長)
副会長 小松研一(東芝メディカルシステムズ 相談役)
副会長 佐藤和喜(日本アイ・ビー・エム 理事)
副会長 高尾誠一(日本電気 理事)
副会長 山根健司(パナソニック ヘルスケア 代表取締役社長)
副会長 合田博文(富士通 特命顧問)
理事 秦 和義(コニカミノルタ 執行役ヘルスケアカンパニー長)
理事 田中啓一(日本事務器 代表取締役社長)
監事 寺内信夫(EMシステムズ 常務取締役)
監事 小泉弘康(三菱電機 インフォメーションシステム業務部 部長)
続いて行われた懇親会で挨拶した東原新会長は次のように抱負を述べた。
「少子高齢化の加速によって,国民皆保険,介護,年金など社会保障制度が行き詰まっているが,政府が打ち出した「日本再興戦略」および「世界最先端IT国家創造宣言」では,医療ITの関連の施策が多く盛り込まれ,それを支える業界団体としてJAHISへの期待は大きい。JAHISでは,2020年ビジョンと,そのマイルストーンである中期計画2017に沿って事業を進めている。健康で豊かな国民生活を支える保健・医療・福祉の情報システムの実現という JAHISの目的に向かって,会員一丸となって進めていきたい」
●問い合わせ先
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会
総務部
TEL 03-3506-8010
http://www.jahis.jp