ソニー（株）は，内視鏡の映像信号の入出力や映像制御などを行う「ヘッドマウントイメージプロセッサユニット」と， その内視鏡からの映像を，頭部に装着したディスプレイに3D/2Dで表示する「ヘッドマウントモニター」のセットで発売する。同時に，LEDバックライトを採用し，高輝度・高画質な映像表現を実現した，医療用32型3D対応液晶モニタ「LMD-3251MT」を8月1日より発売する。これに先立ち，7月23日（火）高輪オフィスにて説明会を開催した。

まず，ソニー（株）プロフェッショナル・ソリューション事業本部メディカル・ソリューション事業部の津末陽一氏が，「映像技術の医療分野への展開」に
ついて説明，同社の医療用コンポーネント事業において，2011年より撮影から配信までの3Dトータルソリューション製品を発売してきたが，2013年は，今回の新製品で，3Dのモニタ製品群を拡充すると述べた。

続いて，ソニービジネスソリューション（株）メディカル営業部メディカルソリューション課の川田忠興氏が新製品の具体的な説明を行った。ヘッドマウントイメージプロセッサユニットは，内視鏡ビデオカメラ映像を同装置へ入力し，専用のケーブルを通してヘッドマウントモニターに2D・3D表示する。従来の内視鏡手術では1台か2台のモニタを複数の手術スタッフが共有するので姿勢が拘束されるが，ヘッドマウントモニターを使用すると，目の前で内視鏡画像を見ることができ，自由な姿勢でよりスムーズでストレスのない手術を実現する。また，同時に発表した医療用32型3D対応液晶モニタLMD-3251MTは，LEDバックライト搭載。手術顕微鏡，内視鏡，内視鏡手術ロボットといった，画面の大型化が必要とされる領域を対象に販売していく。

津末陽一氏（ソニー）

川田忠興氏（ソニービジネスソリューション）

ヘッドマウントイメージプロセッサユニット