RSNA2019 シーメンス - US
樹木シリーズのラインアップを完成させるハイエンド超音波診断装置「ACUSON Redwood」が初登場
2019-12-3
ハイエンドクラスの「ACUSON Redwood」
がRSNA初登場
RSNA 2019 US
Siemens Healthineers(シーメンス)は今回のRSNA 2019で,超音波診断装置の新製品として「ACUSON Redwood」(薬機法未承認)を披露した。米国では2019年10月に発表しており,RSNAは初お目見え。シーメンスでは,近年,超音波診断装置の名称に,赤っぽい色の幹を持つ樹木名を冠している。日本では,2018年4月にミドルクラスの「ACUSON Juniper」,同年10月にはプレミアムハイエンド超音波画像診断装置「ACUSON Sequoia」を発表。今回初展示したACUSON Redwoodは,ハイエンドクラスとして,両機種の間に位置づけられる。最も幹の太いセコイアの名をプレミアムハイエンド装置に付け,新製品には,次に太いレッドウッドの名が与えられた。
ACUSON Redwoodは,ACUSON Sequoiaの技術を数多く引き継いでおり,ハイエンドクラスとしてふさわしい完成度を持っている。エラストグラフィはもちろんのこと,心エコーにおける各種の自動計測機能も搭載した。シーメンスの心エコー装置では,すでに「ACUSON SC2000」をラインアップしているが,カテーテル治療などをメインターゲットとしている。一方のACUSON Redwoodには,心エコーにおける各種計測機能が充実。診断目的の心エコーならば,今後はACUSON Redwoodが選択肢となる。プローブは,ACUSON Sequoiaと同じものが使用できるが,同機種が対応していない経食道エコー用プローブも使用可能。ハイエンドクラスの実力を持ちながら,コストパフォーマンスにも優れた仕上がりになっている。
超音波診断装置では,このほかにもプレミアムハイエンド装置のACUSON Sequoiaの新バージョン(W.I.P.)も紹介された。整形外科領域もターゲットとして,指の関節など通常のプローブでは走査にしくいところでも観察しやすい小型のリニアプローブ(W.I.P.)を開発した。
さらに,「ACUSON S2000 ABVS HELX Evolution」もバージョンアップモデル(W.I.P.)が展示された。スキャン時間を従来の半分となる約30秒に短縮しつつ,高画質化が図られている。