RSNA2019 フィリップス - X-ray
“FlexArm”搭載の血管撮影装置「Azurion」や日本への導入が始まる「DigitalDiagnost C90」をアピール
2019-12-5
RSNA初展示の「Azurion 7 C20 with FlexArm」
RSNA 2019 X-ray
Philips(フィリップス)のX-rayは,血管撮影装置や一般撮影装置,移動型装置など,各用途のシステムラインアップを展示した。
血管撮影装置は,ITEM 2019で注目を浴びた“FlexArm”搭載のAzurionシリーズ「Azurion 7 C20 with FlexArm」がRSNAでは初展示となった。8つの可動軸を持つ天井走行式CアームであるFlexArmは,新ユーザーインターフェイス“Axsys motion control system”による簡便な操作性で,手技や周辺機器を考慮した柔軟なレイアウトが可能となり,structural heart disease(SHD)など,高度化・複雑化する手技を安全でスムーズな施行に貢献する。
フィリップスでは,さらに高度でスムーズ,そして安全な手技環境をめざし,周辺機器も含めて治療室全体を統合していく方向で開発を行っており,今回,Azurionへのインテグレートが可能なIVUS&Physiologyシステム,“IntraSightイメージングシステム”を発表した。
IntraSightは血管撮影装置のモニタへの画像の統合,さらにベットサイドのタッチパネルコンソールでの操作へと進化し,さらなるワークフローの向上が期待される。
一般撮影装置は,RSNA 2018で披露されたデジタルX線一般撮影装置「DigitalDiagnost C90」を展示。昨年は共に未承認であったFDA,薬機法をクリアし,日本国内でも1号機の導入が決まったことがアナウンスされた。DigitalDiagnost C90は,X線管のコリメータ部分にカメラが搭載され,ポジショニングの状態をライブカメラ映像で確認することができるユニークなシステムである。ライブ映像は,X線管搭載のタッチパネルモニタやコンソール「Eleva Workspot」で確認が可能。タッチパネルモニタでは,患者情報の確認から検査のセッティング,撮影画像の確認まで可能で,ワークフロー向上に貢献する。