RSNA2019 GEヘルスケア - 核医学
半導体検出器搭載のPET/CT「Discovery MI」とSPECT/CT「NM/CT 870 CZT」のアドバンテージをアピール
2019-12-5
半導体検出器搭載PET/CT「Discovery MI」の出荷が200台,
PET/CT「Discovery IQ」の出荷台数が500台を記録
RSNA 2019 核医学
GE Healthcare(GEヘルスケア)は,核医学(Molecular Imaging)エリアで,半導体検出器搭載PET/CT「Discovery MI」と同じく半導体検出器搭載のSPECT/CT「NM/CT 870 CZT」を展示した。GEヘルスケアは核医学分野の機器開発をリードし,市場を確立してきた。今回,核医学関連の説明員の胸には,半導体検出器搭載PET/CT「Discovery MI」の出荷が200台,PET/CT「Discovery IQ」の出荷台数が500台を記録したことをアピールするために,両方の数字が入ったバッジが,誇らしげに飾られた。
2016年に日本でも発表されたDiscovery MIは,検出器にsilicon photomultiplier(SiPM)半導体を用いた“LightBurst Digital Detector”を搭載したことで,TOF分解能が大幅に向上。解像度を従来の装置の2倍に引き上げた。優れた定量精度とSNRをもたらすGEヘルスケア独自の画像再構成技術“Q.Clear”を採用している。さらに,2018年11月には、外部の呼吸監視システムを使用せずに自動的に体動を補正する“Advanced MotionFree”を日本でも発表し,搭載製品を「Discovery MI-AM edition」として販売を開始した。GEヘルスケアでは,Discovery MI-AM editionは,定量精度を最大30%向上させ,体動による画質の劣化を67%改善できるとしている。呼吸監視システムを使用しなくてすむため,被検者にマーカーを置く必要がなくなり,負担を軽減する。
一方,NM/CT 870 CZTは,検出器の素材にテルル化亜鉛カドミウム(CZT)を採用。優れたエネルギー分解能によってノイズ低減が図れ,コントラスト分解能が向上している。また,“SwiftScan”により感度と分解能が向上して,SPECTの収集時間を約25%短縮する。
ブース内では,Discovery MIとNM/CT 870 CZTの半導体検出器も紹介していた。