RSNA 2019が開幕
放射線科医にとって大切なものは何かを改めて考えさせるOpening Session
2019-12-2
Opening Sessionが行われたArie Crown Theater
第105回北米放射線学会(RSNA 2019)が2019年12月1日(日)に開幕した。マコーミックプレイス(米国イリノイ州シカゴ市)を会場に,6日(金)までの6日間にわたって,世界各国の放射線医学関係者が集う。
今回のテーマには,“See Possibilities Together”が掲げられ,大会長は,Valerie P. Jackson, M.D.が務める。Jackson大会長は,乳腺画像診断のエキスパートとして,インディアナ大学の教授などを歴任。現在は,American Board of Radiology (ABR)エグゼクティブディレクターとして活躍している。
初日1日の8時30分からArie Crown Theaterで行われたOpening Sessionでは,President's Addressとして,“A Matter of Perspective: Putting a New Lens on Our Patient Interactions”をテーマに講演した。Jackson大会長は,カメラレンズが望遠やマクロなどの種類によって焦点距離が変わるように,医療においても,放射線科医や紹介医,患者ごとに見えるものが異なると指摘。放射線科医は,紹介医や患者と協調していくことが重要だと訴えた。
また,Opening Sessionでは,スタンフォード大学医学部教授のAbraham Verghese, M.D.による基調講演も設けられた。Verghese氏は,医学教育者として著名なDr. William Oslerの言葉を引用して,電子カルテやビッグデータ,AIなどのITが医療を変革する時代において,患者とどのように向き合っていくべきかを,会場の参加者に問いかけた。
なお,前回,RSNA 2018の参加者数は5万2985人。今回も同様の参加者数が見込まれる。
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