RSNA2018 フィリップス - US
ブレスト領域ソリューション「AI Breast」など,臨床価値の高い超音波診断装置,機能を提案
2018-11-29
「AI Breast」のデモンストレーション
RSNA 2018 US
Philips(フィリップス)のUSコーナーでは,日本国内でも2018年3月に発売されたブレスト領域のソリューション「AI Breast」を,デモンストレーションを行ってPRした。AI Breastは,「テーブルトップ型フィールドジェネレーター」を寝台下に配置し,電磁トラッキングコイルを内蔵した「eL18-4 PureWave トランスジューサ」で乳腺をスキャンすることで,磁気を利用したトラッキングデータからプローブ位置を把握,記録することができる。モニタに表示されるボディマークには走査した部位がマーキングされ,スキャン残しを防ぐ。取り込んだ画像は位置情報とともに記録されることから,後から見返すときにも,どの部分の画像であるかを把握しやすい。また,乳頭から腫瘤までの距離と場所(時計軸方向)を自動計測・記録する“Auto Annotate”機能が実装され,スキャンから計測,記録までの一連の検査時間を短縮できる。これらの機能により,乳房超音波検査の質の標準化や検査効率向上が期待でき,高濃度乳房が多い日本人の乳がんスクリーニングにおいても力を発揮すると期待される。
eL18-4 PureWave トランスジューサは,1本で乳房から甲状腺,血管,腹部,胎児,整形領域などさまざまな部位に対応し,浅部から深部まで均一で高画質な画像を提供する。なお,AI Breastは,フィリップスのプレミアム超音波診断装置「EPIQ 7/5 Evolution 4.0」と“mini EPIQ”と位置づけるハイエンド超音波診断装置「Affiniti 70 Continuum 2.0」に搭載が可能である。
このほか会場では,腹部系アプリケーションが搭載された「EPIQ 7G」など,超音波診断装置のラインアップを展示。EPIQ 7Gは,高精密ビームフォーマーと超並列処理を組み合わせた独自のビームフォーミングテクノロジー“nSIGHT”により,空間分解能,時間分解能,組織均一性がトレードオフとならずに,診断価値の高い画像を提供することができる。