RSNA2016 フィリップス - テーマ
正しい診断と簡便なワークフロー,最適な治療を支援する最新の技術・ソリューションをアピール
2016-11-28
Philipsブース
RSNA 2016[1日目:11月27日]
Philips(フィリップス)は,昨年のRSNA2015に続いて“Reinventing radiology(放射線医学の再発見)”を展示テーマに,CTやMRI,超音波診断装置,X線システム,ITソリューションなどモダリティごとにエリアを設けて,最新の技術やシステムを紹介した。Philipsでは,モダリティの精度向上とワークフローの改善により,正しく診断するための画像を容易に得ること,そして正しい診断をもとに最適な治療を行うことをめざして技術開発が行われている。また,疾病の慢性化,高齢化が進む社会では,健康管理から予防,診断,治療,在宅ケアという一連のヘルスケアが一方向に進むだけではなくサイクルすることから,これを見据えた「患者中心」のヘルスケアを基本的な考え方としており,その理念の下に取り組んできた“意義のあるイノベーションの創出”の最新成果がアピールされた。
日本国内でも2016年春に発売となった二層検出器搭載型CT装置「IQonスペクトラルCT」やデジタルPET/CT(日本国内薬機法未承認)は,半透明の大型ディスプレイで技術や臨床画像を紹介。MRIは,“In-Bore Experience”の最新バージョンと3T MRI装置「Ingenia 3.0T」を組み合わせて展示し,来場者が映像と音声による快適な検査空間を体感した。また,アプリケーションとしては,撮影時間を大幅に短縮するMultiband sense, Compressed sense(W.I.P)や,頭部領域のMRI信号の継時的変化をカラーマップで表示する“LOBI(Longitudinal Brain Imaging)”(W.I.P.)などを紹介した。
超音波診断装置では,「EPIQ 7」に搭載されるShear Wave Elastographyが強化され,カラーマップで組織の硬さとデータの信頼度が示されるようになり,臨床現場でより簡便にエラストグラフィができるようになった。また,手持ちのスマートデバイスと接続して超音波検査をすることができる超音波診断装置「Lumify」(日本国内薬機法未承認)は,新しくセクタプローブがラインナップされ,全身領域の検査が可能になった。このほか,コンパクトなデジタルX線移動型撮影装置「MobileDiagnost M50」(日本国内薬機法未承認)や,病理標本の画像取り込み装置(スキャナー)とビューワを合わせたDigital Pathologyのシステムなどを新しく紹介した。
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