TeraReconブース

RSNA 2015［第2日目：11月30日］

TeraRecon（テラリコン・インコーポレイテッド）は，展示テーマには，“Incredible things happen. When you layer one medical imaging viewer across your enterprise.”を掲げた。そして，同社が手がけるソリューションとして，従来の“Advanced Visualization”“Universal Viewing”“Image Sharing”というコンセプトに加え，新たに“Overlay PACS Viewing”を打ち出した。これは，施設間で異なるPACSを使用しているような場合でも，同社が提供するビューワにより，画像の統合表示，一元管理ができることを意味している。また，同じ施設内であっても，2Dや3D，マンモグラフィなどの各種画像を同社のビューワで表示できるようにしている。

一方，3D画像のソリューションである“Advanced Visualization”については，「Aquarius iNtuition」シリーズに搭載される予定の新しいアプリケーションが複数紹介された。例えば，肝臓領域では，栄養血管のセグメンテーションを行い，肝切除術で切除するところの容積を求めるアプリケーションが強化された。また，肺の結節を自動的に検出して過去画像と比較し，その変化を見られるアプリケーションも披露された。肺に関しては，肺葉のセグメンテーションを行い，切除後の肺の容量などを解析できるアプリケーションも開発している。

このほか，マンモグラフィや乳房トモシンセシス，超音波，MRIの画像を1画面上に表示するマルチモダリティビューイング機能のデモンストレーションも行われた。

同社ではこのような3D画像処理ワークステーション/サーバ向けのアプリケーションを開発しつつ，エンタープライズソリューションビジネスを手がけ，医療機関が抱える課題を解決し，効率化や経営改善に貢献するとしている。

肝臓の栄養血管のセグメンテーション機能	肺の結節を自動的に検出して過去画像と比較表示
肺切除術用の肺葉のセグメンテーション	マンモグラフィ，MRI，超音波の画像同時に表示する マルチモダリティビューイング