RSNA2015 シーメンス - syngo
クラウドのビッグデータアナリシスで撮影線量や機器の使用状況のベンチマークを可能にする「teamplay」を発表
2015-12-1
クラウドを利用したビッグデータ解析で
機器稼働のベンチマークを提供する「teamplay」
RSNA 2015[第1日目:11月29日]
イメージングITの領域では,クラウドベースで各施設のモダリティのさまざまな情報を収集してビッグデータ解析を行うことで,線量や使用状況,プロトコルなどのデータを参照できるクラウドサービス「teamplay」を発表した。各施設の装置から収集されたデータをクラウドに集め,ビッグデータとして解析を行うことで,自施設の線量が平均に比べて多いのかどうか,同規模の施設の同じ装置の稼働状況と比べてどうかといった比較が可能になる。それによって,線量の最適化や運用の見直しなど,医療機関での意思決定をサポートする。収集される情報はアメリカのHIPAAなど個人情報保護の規定に基づいて匿名化されており,安全に利用することができる。
teamplayは,無料版と有償版が用意されている。無料版では,基本的な機能とクラウドへの情報アップロードを可能にし,より詳細な解析などの機能は有償版で提供する。欧米ではすでに提供が開始されており,日本では2016年のサービス開始を予定している。
毎年新しい機能を搭載し,進化し続けるsyngo.viaだが,ブースでは最新バージョンとなるVB10の機能が紹介された。VB10では,解剖学的な形状を自動認識して部位にあった処理を行う“ALPHA technology”が進化し,肩関節や骨盤,腎臓など,サムネイルからワンクリックで観察したい位置と方向が表示される“AutoViews Preset Selection”の機能が搭載された。最適な処理を簡単な操作で可能にすることから,救急領域などでの活用が期待される。また,Dual Energy Imagingでは,Low kVにおいても,よりSNRに優れた画像を作成可能な“Monoenergetic Plus”をアピールした。
PACSであるsyngo.plazaでは,syngo.viaの機能にネイティブで対応し,特長であるALPHA technologyやAutoViewsの機能をPACS上で利用することが可能になった。過去検査との連動など,通常の読影で必要とされる99%の3D解析機能をカバーし,読影のワークフローを大きく改善する。syngo.plazaの最新バージョンは,2016年前半に日本でもリリースを予定している。
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