RSNA2015 日立 - CT
市場ニーズに応える「SCENARIA EX edition」「Supria」の米国内展開を開始
2015-12-2
64列/128スライスCT
「SCENARIA EX edition」
RSNA 2015[第1日目:11月29日]
CTエリアでは,64列/128スライスCT「SCENARIA EX edition」と16列マルチスライスCT「Supria」の2台を展示した。ともに2015年にFDA承認を受けたことから,アメリカ国内ではこれから販売していく。
日本国内では,2014年にリリースされたSCENARIA EX editionは,2010年に発売,2012年にバージョンアップしたSCENARIAの第三世代のシステム。心位相に応じて管電流を変調させ被ばくを低減する“IntelliEC Cardiac”や,AECと逐次近似が連動する“IntelliEC Plus”などにより,線量最適化が図られている。アメリカ国内では2016年1月から,MITA(医用画像工学関連機器事業部会)の規程するSmart Dose Standard(XR-29)の要求を満たさないCTは保険会社からの支払いが減額される予定で,AEC搭載,小児用プロトコールの実装,被ばく線量管理,DICOM Dose SRが要件となる。SCENARIA EX editionはこれら4つの要件を満たしているため,市場ニーズに合った装置として,今後の展開が期待される。
またSupriaは,日本および海外の一部で2013年に発売され,すでに631台(2015年10月時点)の納入実績がある。ガントリ開口径が75cmと開放的ながら,3ユニットのコンパクト設計が特長である。救急などにおいては,モニタやインジェクタなどのシステムを検査室内に置きやすく,クリニックや病院,検診施設など,幅広いターゲットへの導入が予想される。Supiraもまた,Smart Dose Standard(XR-29)の要求を既に満たしている。
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