保育器と組み合わせたAeroDR1012HQ

RSNA 2013 ［第3日：12月3日（火）］

Konica Minolta Medical Imaging USA Inc（コニカミノルタ）は，主力であるX線撮影装置で，ワイヤレスタイプカセッテ型DR「AeroDR」のラインナップを紹介した。AeroDRは，CsI柱状結晶成長技術により，CRの約半分のX線照射量でも撮影可能。カーボンファイバー外装により堅牢な筐体でありながら，世界最軽量クラスの重量を実現している。また，バッテリーには，安全性が高く劣化が少ないという特長を持つ次世代バッテリーのリチウムイオンキャパシタを採用している。2013年春に世界最軽量をうたう，1.7kg，四ツ切りサイズの「AeroDR1012HQ」を発表したことで，14インチ×17インチの「AeroDR1417」，17インチ×17インチの「AeroDR1717」，さらに「AeroDR長尺システム」というシリーズがそろった。今回のRSNA 2013の展示では，これらを用いたX線撮影装置のソリューションを紹介した。

AeroDR1012HQについては，NICUなどにおける新生児撮影にも適した装置として，保育器にセットする撮影システムを展示した。また，米国ではアナログ式の回診車に改良を施し，デジタル回診車（レトロフィット）とすることができる（日本では薬事法上認められていない）。そこで，コニカミノルタでは，GE社や島津社のアナログ回診車に組み合わせるコンソールとイメージングシステムのユニットといったキットを用意し，既存の資産を生かしつつアップグレードをしたいという医療機関のニーズに応えている。今回は，GE社や島津社装置のレトロフィットを展示していた。このほか，検査室でのソリューションとして，立位，臥位での検査を行う「AeroDR X70」（日本国内薬事未承認）も展示を行った。

レトロフィット製品

AeroDR X70の立位撮影台