RSNA2013 事前トピックス

2013-11-25


  1. 事前登録者は前年を6%上回る(11/25)
  2. 12月1日8時30分から恒例のOpening Session(11/26)
  3. 特別講演や海外学会のセッションなどのプログラムが充実(11/27)
  4. 参加者を対象とした観光ツアーも充実(11/29)
  5. RSNA 2013へ効率的に参加できるVirtual Meeting(11/29)

 

1. 事前登録者は前年を6%上回る

会場となるマコーミックプレイス

会場となるマコーミックプレイス

RSNA 2013の事前登録者数は,昨年から6%増加していることが明らかになった。これは会員と非会員を合計したもの。RSNAは,現在世界140か国,5万3000人を超える会員を擁しており,昨年は110か国,2万6154人の会員が参加している。12月1〜6日の期間,世界各国から放射線科医,技術者,企業関係者がシカゴを訪れるため,RSNAでは84ホテルで,13万を超える部屋を確保している。こうした宿泊費用も含め,RSNAがもたらすシカゴ市の経済効果は135ミリオンドルと言われている。
RSNA 2013のScientific Papersは,16の領域で1839題がエントリーされている。また,Education Exhibitsは2223題,Scientific Postersは936題の発表がある。このほか,238のRefresher coursesなど,多数のセッションが用意されている。
一方,Technical Exhibitsは,初出展の105社を含め,665社の展示が行われる。その展示面積は43万7975平方フィートにも及ぶ。今年のTechnical Exhibitsでは,どんな新製品,新技術が登場するか,今から楽しみである。

 

2. 12月1日8時30分から恒例のOpening Session

昨年のOpening SessionでのPresident's Address

昨年のOpening SessionでのPresident's Address

RSNA 2013の大会長は,スタンフォード大学放射線腫瘍学教授などを務めるSarah S. Donaldson, M.D.が務める。RSNA 2013の初日である12月1日8時30分から,Arie Crown Theaterにおいて恒例のOpening Sessionがあり,この中でDonaldson大会長によるPresident's Addressが行われる。演題は,大会テーマである“The Power of Partnership”。このテーマは,専門が分化した放射線医学におけるパートナーシップの重要性や,チーム医療,そして医療者と患者との協調の大切さを込めたものである。
President's Addressに続き,特別講演がプログラムされている。講演者は,Rhode Island Hospitalのインターベンショナルオンコロジーの部長であるDamian E.  Dupuy, M.D.。“Annual Oration in Diagnostic Radiology: We Must Stand on the Shoulders of Giants”をテーマに,放射線診断と放射線治療にコラボレーションに関した講演になる予定だ。

 

3.特別講演や海外学会のセッションなどのプログラムが充実

昨年のBrazil Presentsの模様

昨年のBrazil Presentsの模様

Scientific PapersやEducation Exhibits,Scientific Posters,Refresher coursesなどの発表,セッションが充実しているRSNAであるが,それ以外にも,特別講演などのプログラムも数多く用意されている。12月3日(火)には,13時30分からArie Crown Theaterにおいて,ゴールドメダルの授賞式に続き,ジョージ・W・ブッシュ政権下で国務長官を務めたCondoleezza Rice, Ph.D.による“Special Lecture: Mobilizing Human Potential”が行われる(チケット制)。座長は大会長のSarah S. Donaldson, M.D.が務める。
また,RSNAでは,ここ数年,海外の学会とコラボレーションとして,世界各国,各地域の放射線医学の最新動向を取り上げるセッションを設けている。今回は,“France Presents”が12月2日(月)にE353で行われる。世界140か国に5万人以上会員を有するRSNAであるが,フランスからは1000人以上の会員がRSNA2013に参加するとされている。

 

4.参加者を対象とした観光ツアーも充実

昨年の5k Fun Run

昨年の5k Fun Run

世界100か国以上,25000人を超す海外からの参加者を受け入れるRSNAだけに,学会以外のプログラムも充実している。例えば,11月30日にはGoodman TheaterでのChristmas Carolの鑑賞,12月2日はシカゴ・ブルズの試合を観戦など,演劇,音楽,名所巡りといったツアーが日替わりで組まれており,参加者を飽きさせることがない。
また,昨年開催されたチャリティ企画“5k Fun Run”が今年も行われる。12月3日,6時に,フィールド博物館近くのArvery Fieldをスタート。ミシガン湖沿いに5kmのコースを走ることになる。参加費は40ドル。RSNA R&E Foundationに寄付されることになる。

 

5.RSNA 2013へ効率的に参加できるVirtual Meeting

Virtual Meetingの一例(RSNA 2012のPresident's Address)

Virtual Meetingの一例
(RSNA 2012のPresident's Address)

年々規模を拡大しているRSNA。Multi SessionsやRefresher Courses,Scientific PapersなどのプログラムやEducation Exhibitsが広大なマコーミックプレイス各所で行われるが,これを6日間で回り切るのは難しい。そこで,2011年には,Virtual Meetingという,Webで視聴できるサービスを開始した。これは学会に直接出席できなくても視聴することが可能である。参加登録はRSNAの公式サイト から。12月13日まで視聴できる。


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