RSNA2013 日立 - X-ray
他システムと合わせて活用することで透視撮影システムの臨床価値を高める

2013-12-3

富士フイルム

X線装置


超音波診断装置(Nobuls)と「VC-1000」を組み合わせて提案された「CUREVISTA」

超音波診断装置(Nobuls)と「VC-1000」を
組み合わせて提案された「CUREVISTA」

RSNA 2013[ 第1日目:12月1日(日)]

Hitachi Medical Corp & Hitachi Aloka Medical Ltd(日立)のXRコーナーでは,透視撮影システムの最上位機種である汎用X線透視診断装置「CUREVISTA」(FDA未承認)と,新型のFPD搭載移動型X線装置(W.I.P.)を紹介した。

CUREVISTAは,2Way Armとオフセットオープンデザインを大きな特長としている。映像系を長手・横手方向にスライドさせる“2Way Arm”では,テーブルを動かさずにポジショニングできるため,被検者に内視鏡やカテーテルを挿入した状態でも術者は安全に検査することができる。一方,オフセットオープンデザインは、テーブルを左側にスライドさせることにより,周辺のワークスペースを拡大したり,本体からアームが斜めに伸びるかたちになるため,テーブル後方奥からも,被検者に対して正面位置でのアプローチが可能となる。17インチサイズの大視野FPDが,今年の11月に国内薬事承認を取得した。

ハイビジョン透視画像録画装置「VC-1000」(画像は超音波画像との組み合わせ)

ハイビジョン透視画像録画装置「VC-1000」
(画像は超音波画像との組み合わせ)

また今回は,ハイビジョン透視画像録画装置「VC-1000」と超音波診断装置を合わせて展示し,CUREVISTAの臨床価値を高める提案を行った。VC-1000は,外部映像(内視鏡画像/超音波画像/カメラ映像)などの多様な画像と,透視画像をPicture in Pictureでリアルタイムに一緒に表示・録画することができるシステム。時間軸にずれのない映像を記録することができる。2つの画像を一対一で表示するダブルモードのほか,透視のオン/オフにより,透視像または外部映像(内視鏡画像/超音波画像/カメラ映像)の表示など,さまざまな表示方法が可能である。

プロトタイプが展示された新型のFPD搭載移動型X線装置は,“女性技師にもやさしい装置”をコンセプトに開発されている。特長の1つがスリムボディで,装置幅を狭めることで病室の狭いベッド間でも走行できたり,X線管の収納位置が低いため前方視野を確保できるなど,女性でも取り回しやすい装置となっている。2つ目が,日立独自のパンタグラフアームで,支柱よりも高い位置(2m以上)までX線管球を上げることができるため,SIDを広く取りたい撮影に有効である。X線条件設定や本体位置の微調整をX線管球側ででき,操作時の動線を簡単にするほか,アームに複数の軸機構があり,この軸回転によりセッティングを容易に行える。3つ目の特長が,ワイヤレスFPDの搭載で,3種類のFPDを搭載可能である。本体モニタにはプレビュー画像が撮影後約3秒で表示され,スピーディに検査を行うことができる。本体はバッテリー駆動で50曝射,FPDはフル充電で750枚の撮影が可能で,病棟での利用など,撮影件数が多い施設でも余裕を持って使用することができる。

新型FPD搭載移動型X線装置(プロトタイプ)

新型FPD搭載移動型X線装置
(プロトタイプ)

 

アームの軸機構により,セッティングの微調整が可能

アームの軸機構により,セッティングの微調整が可能

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