RSNA2013 GE ‐ MRI
30周年を迎えたMRIに,まもなくPET/MRが登場

2013-12-3

GEヘルスケア・ジャパン

MRI


Discovery MR750w 3.0TをベースにしたPET/MR

Discovery MR750w 3.0TをベースにしたPET/MR

RSNA 2013[第1日目:12月1日(日)]

GE HealthcareのMRIは今年30周年を迎えた。長年にわたりMRIのマーケットリーダーとして牽引してきたGE社の装置にまもなく新しい仲間が加わろうとしている。それが今回参考出品された「PET/MR」(仮称,FDA・日本国内薬事未承認)である。
同社のハイエンドクラス装置である「Discovery MR750w 3.0T」の筐体を使用したこのPET/MRは,後からPETリングを追加できる,アップグレード対応を予定している。このPETリングは新開発のディテクタを採用しており,優れた感度を有することからTOF-PETが可能である。MRIと同時にPETの撮像を行える点も大きな特長と言える。MRIのコーナーでは,このPET/MRの臨床治験画像(2例)が紹介された。GE社では2014年中にFDAへの申請を行う予定にしており,日本での展開も視野に入れている。

T2強調にも対応したSILENT SCANの体験ブース

T2強調にも対応したSILENT SCANの体験ブース

MRIのコーナーでは,RSNA 2012に引き続き,静音技術である「SILENT SCAN」の体験ブースも設けられた。日本国内で2013年9月に発表されたSILENT SCANは,撮像ソフトウエア「Silenz」と,高速で安定した電源システム,高速スイッチングが可能なRFコイルの3つの技術を組み合わせることで,環境音に対して3dB以下の音量で撮像を行える。Discovery MR750w 3.0Tと「Optima MR450w 1.5T」に搭載可能(アップグレード対応)。9月の発表時点では,T1強調とMRA(Discovery MR750w 3.0Tのみ)のシーケンスが可能であったが,今回のRSNA 2013では,T2,FLAIRにも対応。シーケンスを増やしており,ルーチン検査の多くで,静かな撮像ができるようになった。

さらに,ソフトウエアの強化が図られたことも,MRIコーナーの大きなトピックである。コーナーの一角では,GE社MRIのソフトウエアである「DV」の最新バージョン24.0が紹介された。「操作性」「診断能」「快適性」をキーワードにしたバージョンアップが図られている。LAVAなどの腹部領域のシーケンスにおいて,横隔膜同期が可能になったほか,局所励起によりFOVの範囲を限定することで,前立腺領域などにおいて高分解能DWIを撮像できる。こうした診断能の向上に加えて,SILENT SCANに代表される快適性が向上している。さらに,操作性として,プレスキャンの時間を短縮することで,1回の撮像時間を約4分,30%程度短縮することが可能になるなどの改良が図られている。
このDV24.0は,Discovery MR750w 3.0T,Discovery MR750 3.0T,Optima MR450w 1.5Tに対応し,“Continuum Pak”としてすでに導入ずみの施設にもアップグレード対応する。

このほか,MRIコーナーでは,新生児用MRIのコンセプトモデルが展示されたほか,30周年を記念して,マイクロソフト社のKinect技術を用い,参加者がMRIコーナー前を通過する際に反応して,GE社のMRIの歩みを紹介するというPRを行った。

DV24.0の紹介

DV24.0の紹介

Kinectで30周年の歩みを紹介

Kinectで30周年の歩みを紹介

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