RSNA2012 東芝 - MRI
MRI:新開発の32chコイルや寝台対応ストレッチャーなど周辺システムを強化
2012-11-27
イラストがプリントされたVantage Titan 3T
RSNA2012 [第2日目:11月26日(月)]
Toshiba Medical Systems(東芝メディカルシステムズ)ブースのMRIコーナーでは,3T MRI「Vantage Titan 3T」と1.5T MRI「Vantage Titan」の2機種が展示された。
日本国内での販売も順調なVantage Titan 3Tは,71cmのワイドボア設計であることが特長。また,Multi-phase Transmissionにより,体幹部の撮像において,画像濃度ムラのない,高画質画像を提供する。また,東芝のMRIが従来得意としてきた非造影MRAでも,高い評価を得ている。今回のRSNA2012では,広島大学病院でも採用されている海の生物がプリントされた装置が展示され,小児病院にも適した装置としてPRされた。
Vantage Titan 3Tの専用コイルとして,頭部用の「32ch Head SPEEDER」が展示された。fMRIにも対応した設計となっている。このほか,Vantage Titan 3Tの横には超音波診断装置が設置され,超音波画像とフュージョンする“Smart Fusion”が,MR画像にも対応したことをPRしていた。
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一方,日本では,2012年4月に発表されたVantage Titan 1.5Tは,従来の1.5T装置のデザインを一新して,ガントリの開口径を71cmに広げ,被検者の不安を軽減するような外観デザインを採用。オプションでLED照明をガントリに配置できる製品として,ITEM2012では紹介された。静音化機構の“Pianissimo”も搭載している。また,機能面では心臓MRIの位置決めを短時間で容易に行える“CardioLine”をオプションで選ぶことができる。このCardioLineは,心臓MRIの基本的な6断面を高精度に設定できるように支援するもの。従来,約50分かかっていた検査時間を40分にまで短縮することができる。ブースでは,これを頭部領域に応用した“NeuroLine”の紹介もしていた。日本国内でも早期展開をめざしているという。
このほか,今回のRSNA2012では,被検者を移動させるためのMRI寝台対応のストレッチャーと組み合わせて展示した。ストレッチャーからそのまま寝台へ移動でき,被検者や検査施行者の負担を減らす“improving”な装置だと言えるだろう。
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