RSNA2012 フィリップス - MMG
2機種のマンモグラフィ装置のラインナップを紹介
2012-12-4
ステレオバイオプシーにも対応する
「MammoDiagnost DR」
RSNA2012 [第1日目:11月25日(日)]
フィリップスのマンモグラフィは,ステレオバイオプシー機能を搭載した「MammoDiagnost DR」と,フォトンカウンティングを採用した「MicroDose Mammography」の2機種を出展した。
直接変換方式のFPDを搭載した「MammoDiagnost DR」は,ステレオバイオプシーガイダンスツール(オプション)で検診から精密検査まで対応できるマンモグラフィ装置である。マンモトームのユニットの装着も簡単に行え,スカウト画像とステレオ画像(左右),ターゲット認識画像の4つで構成されたモニタ画面を確認して確実なバイオプシーを行うことが可能だ。新機能として,圧迫板を左右3cmずらすことができるシフティングパドルを搭載し,MLO撮影でのポジショニングの際に小さな乳房でもセンター位置をとりやすくした。また,Eleva Workspotでは,Query&Retrieve機能(オプション)の搭載や,AECに新しい計算値を搭載して日本人に多い高濃度乳腺にも対応しやすくなった。
「MicroDose Mammography」は,フォトンカウンティングによって結晶型シリコンの検出器で光子をカウントして画像化することで低線量での撮影が行える。直線上に並んだ上下のコリメータとディテクタが同時に稼働するマルチスリットスキャンによって,散乱線を97%除去する。
低被ばくで高画質を実現していることが特長で,通常のFPD搭載の機種に比べて60%の線量で同等の画質を実現する。
そのほか,W.I.P.として「MicroDose SI(Spectral Imaging)」(日本国内薬事未承認)を展示した。MicroDose SIでは,新しい検出器の技術により,エネルギーのスペクトラルを弁別することが可能となり,新しいソフトウエアとして乳房の中の乳腺量の割合を計算する“breast density measurement”を紹介した。
また,マンモグラフィの検査環境にアンビエントテクノロジーを取り入れた展示を行い,患者の心理やアメニティに配慮した空間設計を提案した。