クライムメディカルシステムズブース

RSNA2012 ［第3日目：11月27日（火）］

Climb Medical Systems Inc（クライムメディカルシステムズ）は，マンモグラフィ専用画像診断ワークステーション「mammary」（FDA未承認）を紹介した。クライムはこれまで，日本貿易振興機構（JETRO）の支援を受け，日本画像医療システム工業会（JIRA）ブース内でのRSNA出展をしていたが，単独でのブース出展は今回のRSNA2012が初めてとなる。
ブースでは，TOTOKU（15MP）とBarco（5MP）のモニタと組み合わせたシステムが展示された（Booth 1405）。

mammaryは，マンモグラフィ専用に開発された画像診断ワークステーションで，検査リストとレポートを表示するカラーモニタと高精細モニタの構成で使用し，1台でビューワとサーバの機能を持つ。読影効率を向上させるため，キーパッドのワンタッチ操作で，読影プロトコールの切り替えや自動ポジショニングができるなど，自動化・簡略化を追究している。また，マスキング機能や，白黒反転時にスキンラインを抽出して，オフセットしたところのマスクライン外を黒くするなど，読影の支援や負担を軽減する機能を搭載している。レポート画面はBI-RADSに準拠し，所見の選択入力や，テンプレートを用いたシェーマ記入などが簡便に行える。

mammary（TOTOKU社モニタ）

スキンラインをトレースしたシェーマでより正確な記入が可能

mammaryは，複数のワークステーションを組み合わせて，1台をサーバ，2台目以降をクライアントとして使用することができ，複数施設にまたがって使用する場合に集中管理できる点が来場者に好評だという。

5MPモニタであればどのメーカーにも対応し，TOTOKUやBarco，ナナオ（EIZO）のモニタは，10ビット表示までサポートする。また，ソフトウエアはTOTOKU社のISD技術（3つのサブピクセルそれぞれを独立駆動させる高精細表示）にも対応している。

CADのデモンストレーション（Barco社モニタ）

クライムメディカルシステムズは，2012年の欧州放射線学会（ECR）におけるJETROのジャパン・パビリオンにも参加したが，2013年も参加を予定している（CEマーキングは今後申請）。mammary以外の製品も英語表示対応を検討しており，今後は，各現地代理店と協力して，世界で展開していくという。