ITEM2024 イーメディカル東京 ブースレポート 
高性能磁性体センサー「MAGFHY AXIA」を発売,支柱の無線化で施設の運用に合わせた安全・安心なMRI検査環境をアピール


2024-5-1


イーメディカル東京ブース

イーメディカル東京ブース

MRI室を中心に医療施設の安全管理,安全運用をサポートするイーメディカル東京は,MRI室対応LED照明で大きなシェアを持つ東京計器アビエーションとともに,「MRI室をはじめとした検査室の安全・安心な検査環境をサポート」をコンセプトに展示を行った。MRI室での吸着事故はあとを絶たないが,その原因の一つとして,「うっかりによる確認ミス」や周囲の磁性体金属の動きによる誤警報があるという指摘がある。イーメディカル東京は,特許技術により環境ノイズを抑制する磁性体センサー「magfhyⅡ」(マグフィーⅡ)を広く展開しているが,今回,より設置性を高めた新たな磁性体センサー「MAGFHY AXIA」を披露した。

●設置性を高め,環境に合わせた運用が可能なMAGFHY AXIAを展示

magfhyⅡは磁性体金属に対するゲート型警報装置で,2本の支柱(ポール)で構成され,計6つの内蔵センサーで磁性体を検知,警告する。磁性体の移動方向や小さな磁性体を検知する「ベクトル検知方式」(特許取得)と,スチールドア開閉などの検知不要な環境ノイズを抑制し,支柱間を通過する磁性体のみを検知する機能を搭載。MRI装置に吸着する磁性体だけを的確に検知し,日本語音声やチャイム,信号色で警報を発することで吸着事故を防止する。
今回展示されたMAGFHY AXIAは,magfhyⅡの特長はそのままに2本の支柱間の配線を不要(無線化)にし,支柱のベースを工事が不要な自立型とアンカー止め型を選択可能になった。また,設置場所の環境ノイズを専用アプリで計測し,最適な感度に設定することで誤警報をなくし,施設の環境に合わせた運用を実現する。MAGFHY AXIAの販売は2024年9月の開始を予定しているが,ブースには多くの施設関係者が訪れ,関心の高さが伺われた。

新製品の磁性体センサー「MAGFHY AXIA」

新製品の磁性体センサー「MAGFHY AXIA」

 

磁性体を検知すると支柱上部の表示ランプが赤や黄色に変化する。

磁性体を検知すると支柱上部の表示ランプが赤や黄色に変化する。

 

支柱のベースは自立型とアンカー止めの選択が可能に

支柱のベースは自立型とアンカー止めの選択が可能に

 

MRI検査室に対応した非磁性体の車椅子なども展示

MRI検査室に対応した非磁性体の車椅子なども展示

 

●安全で特徴のあるMRI室作りも可能なLED照明「mag luminance」シリーズ

東京計器アビエーションの電磁波ノイズ低減LED照明「mag luminance」シリーズは,電源装置を別置することでノイズによる障害をなくし,LED照明として初のMRI室対応を可能にした。ストレート直付けやダウンライト,ブラケット,スポットなどさまざまなタイプを展開しているが,近年はブラケットタイプに力を入れている。MRI室でデザインや雰囲気を重視する傾向が高まっていることを受けたもので,四角タイプ(黒,白)などを追加してラインアップの拡充を図っている。部屋の雰囲気や壁の色に合わせた提案が可能で,部屋の図面を基に,シミュレーションソフトで照度分布図を作成することもできる。白色LEDと電球色LEDを混合し,各色の比率を変更することで色温度を3段階(3000K,4000K,5000K)の中から設定できるほか,全タイプで0〜100調光が可能である。また,電源装置1台に対して複数台の接続が可能で,室外に設置するノイズフィルタも1台ですみ,導入費用を軽減する。完全受注生産を行っているが,メーカー在庫もあることから短期間での納品や故障などの緊急トラブルへの対応も行っている。mag luminanceを推奨品として扱っているMR装置メーカーもあり,2022年度,2023年度には300室以上のMRI室で採用されている。

電磁波ノイズ低減LED照明「mag luminance」シリーズのラインアップ。下の3つがブラケットタイプ

電磁波ノイズ低減LED照明「mag luminance」シリーズのラインアップ。下の3つがブラケットタイプ

 

高輝度LED照明「Cate-X」も展示された

高輝度LED照明「Cate-X」も展示された

 

そのほかに,オゾン発生器「Air Fresh2」(製造元:東西電工)も展示された。Air Fresh2は,オゾン(O3)と紫外線(UV)の特性を生かした空気除菌・殺菌装置で,紫外線ランプにオゾン生成タイプの冷陰極殺菌ランプを採用,253.7nmのUVスペクトルによる殺菌効果を発揮する。内蔵ファンで室内の空気を強制的に循環し,連続運転でもオゾン濃度は0.1ppmのため人体には影響がない。医療施設のほか,狭いスペースへの設置が可能なため,X線検診車などにも搭載されている。

オゾン発生器「Air Fresh2」

オゾン発生器「Air Fresh2」

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社イーメディカル東京
住所:東京都中央区銀座7丁目15-5 共同ビル2階
TEL: 03-3542-3588
URL:https://www.emedicaltokyo.co.jp/
E-mail : info@emedicaltokyo.co.jp


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