ITEM2021 千代田テクノル 取材速報
需要の高まる眼の水晶体用線量計や設置ハードルを低減した定位放射線治療システムなど放射線治療に貢献する製品群を展示
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2021-4-18
千代田テクノルブース
千代田テクノルは,2020年に発売された頭部・頭頸部専用定位放射線治療システム「ZAP-X ラジオサージェリーシステム」(ZAP-X)を紹介。また,眼の水晶体用線量計「DOSIRIS」やガラスバッジなどの被ばく線量測定領域の製品には,来場者の注目が集まった。そのほかに,MacroMedics社製患者固定システムや病変識別マーカ「Gold Anchorマーカ」など,放射線治療の質と精度を向上させる製品群がアピールされた。
頭部・頭頸部専用定位放射線治療システム「ZAP-X ラジオサージェリーシステム」(ZAP-X)は,独自のセルフシールド設計に基づいて構築され,大掛かりな遮蔽構造が不要なため,定位放射線治療を必要とするより多くの患者に治療を届けることが可能になる。また,世界水準の高エネルギー放射線治療を実現している。
MacroMedics社製患者固定システムとして,定位放射線治療用「ダブルシェル固定システム(DSPS)」が展示された。特殊な熱可塑性材料で顔側/後頭部側の2枚のマスクを患者ごとに作成し,頭頸部を挟みこんで固定することで,長時間の治療でも患者の負担を軽減する。
「Gold Anchorマーカ」は,放射線治療時の病変識別マーカで,刺入針を用いて体内臓器に留置する。用途に合わせて,ストレート型または折りたたみ型での留置が可能で,また組織細胞への付着性に優れているため,位置ずれが生じにくいのが特長である。さらに,挿入に使用するニードル経が小さく,留置時の出血・感染のリスクが少ない点もメリットである。MRI装置での明瞭な描写が可能なほか,長さとニードルサイズのバリエーションにより,4種類の規格を揃えている。
2021年4月から眼の水晶体の等価線量限度が引き下げられ,3mm線量当量による眼の水晶体の等価線量の管理が加わることになった。それに伴い,同社で取り扱う眼の水晶体用線量計「DOSIRIS」の需要が高まっている。「DOSIRIS」は,防護メガネに直接取り付けが可能で,メガネの内側の視界に入らない位置で線量の測定が可能である。また,「ガラスバッジ」や指に装着する「ガラスリング」などによる個人放射線被ばく線量測定サービスは,バラツキが少なく,高い測定精度で報告書を作成する。
●お問い合わせ先
社名:株式会社千代田テクノル アイソトープ・医療機器事業本部 医療機器営業部
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