アーク型のリボンディスプレイが印象的な
シーメンスブース

シーメンス・ジャパンは，“Answers for life.”の展示テーマでブースを構成したが，他の“2歩”先を行く技術を注ぎ込んだフラッグシップCT「SOMATOM Force」のほか，すべてのモダリティで新製品や新機能の追加，新技術への取り組みが紹介された。同社では，臨床的な価値（Clinical value）のみならず，オペレーション上のベネフィット（Operational value），財務的なベネフィット（Financial value）をトータルに考えたCOFに基づいて開発を行っているが，展示を通じてさまざまな領域で幅広くサポートできることをアピールした。

フラッグシップのSOMATOM Forceは，新開発のX線管“VECTRON”と検出器“Stellar^Infinity Detector”を搭載した2管球CTで，低電圧・高速撮影で単純X線写真同等の0.1mSvでの撮影を可能にする。また，同時に発表されたコスト効率に優れた16列のCT「SOMATOM Scope」も展示された。そのほか，ITEMが初展示となる新製品として世界初のケーブルレス超音波装置「ACUSON Freestyle」が薬事承認を経て国内で初出展となったほか，MRIでは静音技術「Quite Suite」，血管撮影装置では昨年のITEM2013で発表されたArtis Qのバイプレーンタイプが実機展示。今回発表されたArtis oneはモニタでプレゼンテーションでの紹介となっていた。また，核医学ではxSPECTを搭載した「Symbia Intevo」，PRIMEテクノロジーを搭載したマンモグラフィ「MAMMOMAT Inspiration」などが来場者の注目を集めていた。

フラッグシップCTのSOMATOM Force。 国際的な“グッドデザイン賞”である red dot design awardを受賞   “eCockpit”機能によりコスト効率に優れた 16列CTのSOMATOM Scope   体動に強い撮像法であるFREEZEItを紹介   xSPECTを搭載したSymbia Intevo。RSNAと同様に“呼吸する”マネキンによるディスプレイで注目を集めた。   PRIMEテクノロジーを搭載した マンモグラフィMAMMOMAT Inspiration

SOMATOM Forceに搭載される新開発のX線管“VECTRON”。最大1300mAの管電流の発生が可能   MAGNETOM Aera，Skyraに搭載される 静音機構Quite Suiteをアピール   ケーブルレスを実現したACUSON Freestyle。プローブからフリーズやモード切替などの操作も可能   実機展示は初となるArtis Q Biplane。新世代X線管GIGALIXなどの新技術で低被ばくで高画質の手技をサポートする。   syngo.viaは最新バージョンのVA30を展示。解剖学的な形状の自動認識技術によって処理を行う“ALPHA technology”を採用したアプリケーションを紹介