フィリップス,新型超音波診断装置「Affiniti(アフィニティ)」発売
〜プレミアム品質をリーズナブルに。現場の声に応えたルーチン・マシーン〜

2014-10-16

超音波

フィリップス・ジャパン


Affiniti

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(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン(以下 フィリップス)は,10月16日より,新型超音波診断装置「Affiniti(アフィニティ)」の販売を開始する。

「Affiniti」のコンセプトは“Mini EPIQ(ミニ・エピック)”。フィリップスのプレミアム超音波診断装置*1である「EPIQ」を踏襲したデザインは,画面サイズはそのままで筐体の小型化(「EPIQ」と比較して約20%減)に成功した。これにより,“高性能機をいつでも,どこでも”という現場のニーズに応える。トランスジューサにはPureWaveクリスタル*2を採用し,描出困難な患者さんの診断を容易にする。さらに,A.I.*3を搭載した定量解析ソフトQLAB(キュー・ラボ)*4や,乳腺や肝臓の硬度を定量測定するエラストグラフィ*4が搭載可能。心臓・腹部・産婦人科などの全てのアプリケーションに対応した,オールマイティな装置である。

●市場状況と顧客ニーズ

近年,超音波診断市場では,診断領域に特化した専用機のニーズと,さまざまな領域に対応可能な汎用機のニーズの,二極化が進んでいる。従来,中小規模の病院では,検査室から病棟ポータブルまで1台でできる,コンパクトで操作性の良い装置が求められてきた。これに加え,大規模病院でも超音波センターを設立し,超音波装置を一括管理する流れがあり“1台で何でもできるエコー”が求められつつある。これらの市場の中で,フィリップスは数十年に渡り,循環器プレミアム超音波診断装置*5を提供し続けてきた。しかし,今回,プレミアムクラスの機能をそのままに,全てのアプリケーションに対応するコンパクトな新製品「Affiniti」を発表。これまで,最上位機種でのみ使用可能であった様々な最新技術を搭載*6し,日本のユーザーの声を反映させた操作性(タブレット型タッチスクリーンなど)を採用した,新しい世代の超音波診断装置である。

●新型超音波診断装置「Affiniti」の主な特長

1. 新しいプラットフォーム設計“Mini EPIQ”

「フィリップスの超音波診断装置は,性能は良いが大きい」という,ユーザーの声に耳を傾け,日本の使用環境に合わせたデザインを開発した。プレミアムクラスの高性能をコンパクトな筐体(約80kg)に収めた,全アプリケーションに対応したオールマイティな装置。起動音は“図書館にいるような静かさ(37-41dB)”で診断に集中できる環境を提供し,省エネ設計(<289VA)で地球環境に優しいデザインである。新しいタブレット型インターフェースを採用し,検者の動線を短く(40-80%減*7),操作回数を減らし(15%減*8),限りなくシンプルで直観的な操作を実現した。
また,長期間安定して使用できるよう4,500時間を超える負荷試験を実施し,耐久性にも優れた装置である。

2. PureWaveクリスタル(単結晶)テクノロジー

「Affiniti」は,プレミアムクラスにのみ搭載がゆるされていたPureWaveクリスタル(単結晶)トランスジューサが使用可能。食生活の変化とともに,日本人でも肥満患者が増加する傾向にあり,これらの一般的に超音波で“見えにくい”と言われる患者さんの検査に,PureWaveクリスタルは大きな力を発揮する。検査時間が最大38%短縮でき*9,検者の負担が最大85%軽減*9できるという臨床研究データが発表されている。すべての患者さんの診断に自信を与える画像を提供できるPureWaveクリスタルのニーズは,今後ますます高まると予想される。

PureWave クリスタル・トランスジューサ 経食道用

PureWave クリスタル・トランスジューサ 経食道用

PureWave クリスタル・トランスジューサ

PureWaveクリスタル・トランスジューサ
*搭載可能なトランスジューサは計23本

 

3. アドバンス定量解析*10

「Affiniti」は豊富な解剖学的構造モデルのデータベースを有し,これに基づいたアクティブな診断サポートが可能。ユーザーがクリックすることを必要としない,心機能の定量解析アプリケーション“ZeroClick テクノロジー”(aCMQA.I.)や,近年,要望が高まってきているAuto EF:自動駆出率算出(a2DQA.I.)により診断をサポートする。これらにより,これまで問題であった,検者による結果の違いをなくし,短時間で再現性の高いデータを臨床に提供する。この他にも,硬さを定量解析するエラストグラフィは,乳腺用(ストレイン)と肝臓用(シェアウェーブ)の2タイプを搭載可能。これらの解析機能により,検査時間を短縮しつつ,日々の検査に新しいデータを追加し,診断レベルを高めることが期待できる。

 

*1 フィリップス社製超音波診断装置内での位置づけ
*2 PureWaveクリスタルとは単結晶の圧電素子のことで,圧電変換効率がほぼ100%となっている
*3 A.I.とはAnatomical Intelligence の略で,装置内に内蔵された膨大な解剖学的臨床データのこと
*4 オプション
*5 フィリップス社製超音波診断装置内での位置づけ
*6 オプションを含む
*7 従来のフィリップス社製超音波診断装置iE33 との比較
*8 従来のフィリップス社製超音波診断装置iU22 との比較
*9 non PureWave(PZTセラミック)トランスジューサとの比較
*10 オプション

 

●希望販売価格
7千万円(税込,仕様により異なる)
●問い合わせ先
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン
ヘルスケア事業部 お客様窓口
TEL 0120-556-494
www.philips.co.jp/healthcare

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