フィリップス,腹部用新型プレミアム超音波診断装置「EPIQ 7G(エピック セブン ジー)」を発売
〜従来の超音波診断装置の限界を打ち破る先進技術を搭載し,腹部疾患の診断から治療までをサポート〜

2014-5-7

超音波

フィリップス・ジャパン


EPIQ 7G

EPIQ 7G

(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン(以下 フィリップス)は,5月7日より,腹部用の新型プレミアム*1 超音波診断装置「EPIQ 7G」の販売を開始することを発表した。

昨年10月に発表した循環器用専用機「EPIQ」に腹部系アプリケーションを搭載した新モデル「EPIQ 7G」は,日本のユーザーの声を取り入れ「Made with Japan」のコンセプトで開発したフィリップス初の腹部用超音波診断装置である。

「EPIQ 7G」は,新たに開発した新小型高周波トランスジューサ「C9-2」により,これまでの画質を凌駕する高画質を実現する*2
まず,近年ニーズが高まっている肝臓領域のソナゾイド造影*3 に関して,高感度・高分解能の画像を提供することができる。また,今回初めて搭載したShear Wave Elastography(シア ウェーブ エラストグラフィ)技術により,肝硬度を再現性高く測定することができる。治療に関しては,進化したFusion & Navigation(フュージョン アンド ナビゲーション)機能*4 により,インターベンション治療を効率的にサポートする。

「C9-2」トランスジューサ

「C9-2」トランスジューサ

「C9-2」トランスジューサで描出した腹部の画像

「C9-2」トランスジューサで描出した腹部の画像

 

●超音波診断装置「EPIQ 7G」の主な特長

1. 新たに搭載した3機能で確信のある診断と治療をサポート
造影エコーに関しては,新小型高周波トランスジューサ「C9-2」を日本国内でソナゾイド造影用にチューンナップ。さらに,nSIGHT(エンサイト)テクノロジーを用いることで,微小な変化まで感度良く検出することを可能にした。最新技術Shear Wave Elastography(シア ウェーブ エラストグラフィ)を搭載することにより,肝臓の硬度をより簡便に再現性良く計測できるようになった。また,進化したFusion & Navigation(フュージョン アンド ナビゲーション)機能により,より直感的な操作で正確なインターベンション治療をサポートする。

2. 画質の向上をもたらすnSIGHT(エンサイト)テクノロジー
過去30年間の超音波診断装置の開発の歴史の中で,超音波ビームの形成技術(ビームフォーミング技術)は進化を続けてきた。フィリップスのnSIGHTテクノロジーは,この歴史に革新的な1ページを刻む,まさに超音波の限界を打ち破る最新ビームフォーミングである。
従来のビームフォーミングでは,画像の空間分解能,時間分解能,そして組織の均一性は互いにリンクしており,一つの特性を改善しようとすると,もう一つの特性は逆の影響を受け低下する。nSITHGテクノロジーは,新しいPrecision Beamformer*5 と,Massive Parallel Processing*6 を組み合わせた革新的なアーキテクチャ。これに加え,新小型高周波トランスジューサ「C9-2」を用いることによって,従来法より圧倒的にイメージング性能が向上し,空間分解能は維持したままで,透過性は最大76%向上,時間分解能は213%向上させることが可能になった*7  。これにより,これまで診断に十分な情報を得られなかった高い肥満度指数の患者さんに対しても高い性能を発揮する。

3. 作業効率を高め,使用環境を改善する卓越したシステムデザイン  
これまでの超音波診断装置の概念を捨て,一から新しくデザインし直すことで,プレミアムクラスの高性能をコンパクトな筐体に集約することに成功した。重量は104.3kgでプレミアムクラスとしては最軽量*8 (同社従来製品と比較して約30.5%軽量化)であり,起動音(37-41dB)は“図書館にいるような静かさ”で診断に集中できる環境を提供する。新しいタブレット型インターフェースを採用し,検者の動線を短く(40-80%減*7),操作回数を減らし(15%減*7),限りなくシンプルで直観的な操作を実現した。さらに,検査の効率化を高めるSmartExam(スマートエグザム)機能を活用することで,検査時間が30-50%短縮*9 し,検者の習熟度によらない高いレベルの一貫したルーチン検査が可能になる。

●市場状況と顧客ニーズ

近年,超音波診断装置市場では,診断領域に特化した専用機のニーズと,さまざまな領域に対応可能な汎用機のニーズの二極化が進んでいる。腹部領域においては,従来の画像診断に加え,機能評価や治療ガイドとしての役割が求められる傾向がある。こうした市場の中で,フィリップスはこれまでの装置をあらゆる意味で凌駕する*7,腹部用新型プレミアム超音波診断装置「EPIQ 7G」を発表。数多くの先進技術を搭載し,日本のユーザーの声を反映したコンパクトなデザインと,タブレット型タッチスクリーンを採用した,新時代の超音波診断装置である。

 

*1  フィリップス社製超音波診断装置内での位置づけ
*2  同社従来製品との比較
*3  ソナゾイドとは肝腫瘤病変の診断を行うための超音波造影剤で,ソナゾイド造影とはそれを使用した造影法
*4  Fusion機能とは超音波画像と他モダリティ(CT/MRI/PET)画像をリアルタイムでフュージョン表示する機能,Navigation機能とは磁気センサーによるGPS機能を用い穿刺やラジオ波焼灼術のナビゲーションをする機能のこと
*5   Precision Beamformerとはリアルタイムに膨大な量の音響データを処理することでピクセルレベルまで焦点を合わせること
*6   Massive Parallel Processingとはデータの大規模な並列処理を高速で行うこと
*7   同社従来製品との比較
*8   海外フィリップス社調べ
*9   SmartExamがある場合とない場合での比較

 

●価格
1億円(税込,仕様により異なる)
●問い合わせ先
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン 
ヘルスケア事業部 お客様窓口
TEL 0120-556-494 / 03-3740-3213
http://www.healthcare.philips.com/jp_ja/

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