東芝メディカルシステムズ,フルモデルチェンジした80列/160スライスCT「Aquilion PRIME」販売開始
~高速・高精細・低被ばくを実現するマルチスライスヘリカルCT~

2013-4-3

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キヤノンメディカルシステムズ


Aquilion PRIME

Aquilion PRIME

東芝メディカルシステムズ(株)は,高速・高精細・低被ばくを高い次元で実現しつつ,施設の設置スペースや電源などの環境に柔軟に対応できる80列検出/160スライスCT Aquilion™ PRIME(アクイリオン プライム)の国内販売を4月3日より開始する。

●開発の背景

現在国内の多くの施設が導入している64列/128スライスCTは,1mm未満のスライス厚での全身撮影,また心臓検査も可能な装置として使用されている。しかしながら,医療の進歩とともにこのクラスのCTに対して,さらなる撮影能力の向上,「高画質」「低被ばく」の実現,ワークフローの高速化が求められてきた。このようなニーズに対し,CT検査一連の全てにおいて,これまでの64列CTを凌駕する基本性能を持った80列/160スライスCT  Aquilion PRIMEを2010年に発表した。さらに,このAquilion PRIMEを施設の設置環境に柔軟に対応できるようハードウェアを一新し,小型化と省エネルギー化を図り,64列/128スライスCTの次のCTとして多くの施設で導入できる新しいAquilion PRIMEを開発した。

●製品の特長

Aquilion PRIME

1. 0.5mmスライス✕80列検出器 1回転0.35秒での高速撮影
Aquilion PRIMEは80列検出器と1回転0.35秒スキャンにて,東芝独自の高精細0.5mmスライスにても高速撮影を実現。高速撮影と高精細撮影の両立は難しいとされてきたが,64列から80列への検出器多列化による1回転でのカバー範囲の向上,データのサンプリング精度を従来の約1.5倍に向上する80列検出器専用DAS(Data Acquisition System)により,全身領域で高い時間分解能を実現する。Aquilion 64列シリーズに比べると0.5mmスライスの高精細画像はそのままに,約2倍の速さで高速撮影が可能となる。

2. すべての人に被ばく低減への配慮
高画質と低被ばくというトレードオフを解消させる東芝独自の低線量撮影技術「AIDR 3D」を標準搭載。撮影部位を選ばず,全身のCT検査に適用でき,画像ノイズで最大50%,被ばく線量で最大75%の低減効果(同社比)を発揮する。最新の再構成システムの開発により,AIDR 3Dを用いても最大60画像/秒の高速画像再構成を実現する。さらにスキャンの計画からスキャンニング,画像処理プロセスにいたるまで,被ばく低減のための様々なテクノロジーを搭載し,すべての人に優しいCT検査を提供する。

3. 高速ワークフロー
患者さんのポジショニングがより簡単に行えるように,ガントリ開口径は,従来のAquilion 64列シリーズより60mm広い780mmのワイド・ボアを採用,また撮影寝台には84mmの左右動機能の搭載を可能とした。さらにスキャン同時並行画像再構成により,バックグランドで処理しながら次の検査が行えるので,ワークフロー全体を高速化する。Aquilion PRIMEの高速性能により,検査全体のスループット向上を実現する。

4. ガントリの小型化,省エネルギー化
施設の設置環境に柔軟に対応できるようハードウェアすべてを一新し,ワイド・ボアでありながら,ガントリ内ユニットの小型化・レイアウト最適化を実施。同社従来比で,体積を34%,重量を28%削減したコンパクトな本体を実現し,検査室の最小設置スペース14.8m2(注1)を実現している。さらに電源容量をおさえ,省エネルギー化を図っており,より多くの施設で導入いただける設計となっている。

注1:実際は施設のCT室や運用形態に合わせて最適設置プラニングを行う。

 

●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
http://www.toshiba-medical.co.jp

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