ITEM2012 国際医用画像総合展―未来への先導 放射線診療の核心に迫り未来を展望する

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ITEM in JRC 2012 国際医用画像総合展

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2010

ITEM2012 日本メドラッド

インジェクションシステムなど,新製品5製品を一挙に発表

日本メドラッドブース
日本メドラッドブース

日本メドラッドは,ワイヤレスCTインジェクタ「SALIENT」など,新製品5製品を一堂に展示した。どの方向からも製品が見える開放的な造りのブースには,2012年1月に米国メドラッド本社と事業統合し,ラジオロジー&インターベンショナル(R&I)事業部を発足させたバイエルヘルスケア/メディカルケアのロゴも入り,機器と造影剤の組織が1つになることにより,より革新的なソリューションの提供をめざす姿勢をアピールした。(4月14日取材)

●取り回しが容易なワイヤレスCTインジェクタ「SALIENT」(シングル/デュアル)

オーストラリアのメドラッド子会社Imaxeon Pty.が開発したワイヤレスCTインジェクタ「SALIENT」は,シングルとデュアルの2モデルで展開。検査室の床にケーブルがない状態にしようとすると,これまでは天井吊り下げ式にするしかなかったが,「SALIENT」はバッテリー駆動のワイヤレスにすることで,取り回しを容易にし可動範囲を広げた。フル充電で約40検査に対応が可能。タブレットPCを採用した操作室用のリモートコントロールユニットと,インジェクタヘッドのタッチパネルのどちらでも注入操作でき,注入履歴(インジェクタヘッド:40件,リモートコントロールユニット:100件)やプロトコール(登録20件まで)の一覧性も高い。注入中は,進捗状況を表示し,注入圧力や造影剤・生理食塩水の流速をグラフで確認できる。また,これまでは1つのボタンでスタートと一時停止を兼ねていたものを,操作室と検査室の操作が錯綜しないよう物理的にボタンを2つに分けた。さらに,バッテリーの低下をアラームで知らせるとともに,バッテリー残量がある一定まで下がると注入が開始できないようにするなど,安全性に配慮したシステムとなっている。16列CT市場をメインに展開していく。

ワイヤレスCTインジェクタ「SALIENT」(シングル)
ワイヤレスCTインジェクタ「SALIENT」(シングル)
ワイヤレスCTインジェクタ「SALIENT」(デュアル)
ワイヤレスCTインジェクタ「SALIENT」(デュアル)
リモートコントロールユニットのプロトコール設定画面
リモートコントロールユニットのプロトコール設定画面
 

●最新の血管造影用インジェクションシステム「Mark 7 Arterion」

血管造影用インジェクションシステム「Mark X ProVis」の優れた安全性や信頼性はそのままに,使いやすさを加えたシステムとして発表された「Mark 7 Arterion」。インジェクタヘッドの前面からシリンジの着脱を可能にしたことで,着脱作業を容易にするとともに,チューブを付けたまま取り外すことができるようになり,作業時の造影剤の付着や感染の危険性をさらに低減する。これまでは半透明だったシリンジを,強度は保ったまま,透明度を上げ,気泡の確認がしやすくなった。また,タッチパネルスクリーンを大きくすることで,プロトコールや注入履歴の一覧性を高くし,操作を容易にしている。さらに,装置全体の小型化・軽量化を図り,エルゴノミクスに配慮した設計で,取り回しが容易になっている。

血管造影用インジェクションシステム「Mark 7 Arterion」
血管造影用インジェクションシステム「Mark 7 Arterion」
シリンジの透明度が上がり(左),気泡の確認が容易に
シリンジの透明度が上がり(左),気泡の確認が容易に

●コードレスの血管造影用インジェクションシステム「AVIDIA」

バッテリー充電型のコードレス血管造影用インジェクションシステム「AVIDIA」は,手術室など床のケーブルが気になるところでも安全に使用できるシステム。操作はすべてインジェクタヘッドで行えるが,付属の小型モニタでも同様の操作ができ,装置から少し離れた位置でも操作が可能。また,インジェクタヘッドの後ろにランプの色でシステム状態を示すインジケータがあり,操作室からも注入状態を確認することができる。

血管造影用インジェクションシステム「AVIDIA」
血管造影用インジェクションシステム「AVIDIA」

●業務効率や病院コンプライアンスに貢献する「Certegra Informatics Platform」

インジェクタの注入実施結果を自動で保存,PACSへの転送を行い,また保存されたデータから統計処理が可能な,造影検査ITプラットフォーム「Certegra Informatics Platform」の実機を展示した。約10年分のデータを保存することができ,院内のネットワークにつながったPCであれば,どこからでも閲覧できる。簡単に過去の造影条件を参照することで再現性のある造影が可能となり,また,PACSへの転送により読影時に造影情報を参照することで読影能の向上が期待できる。統計処理により,造影検査の傾向の把握や,造影検査結果の詳細な記録を残すことで病院コンプライアンスに貢献することができる。

「Certegra Informatics Platform」のイメージ
「Certegra Informatics Platform」のイメージ

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