◆ CT用インジェクタ「Stellant D Cardiac」
CT用インジェクタ「Stellant D Cardiac」は,患者さんに最適なプロトコールを自動で算出するほか,血管外漏出を早期に発見し造影剤の注入を止める機能などを備えていることから,“考えるインジェクタ”をキーワードに掲げている。
Stellant D Cardiacには,腹部の造影CT検査において,造影剤注入プロトコールを自動で最適化する機能が標準で搭載されている。これを同社は,「患者さんに最適なプロトコールを“考える”」としてアピールしていた。体重1kgあたりの造影剤注入量と注入時間を設定しておくと,患者さんの体重を入力するだけで,造影剤の量や注入速度などを自動で設定する。また,注入速度の上限を設定することもできる。これにより,造影剤の到達時間を患者さん一人ひとりに合わせて設定する必要がなく,一定のスキャンタイミングで失敗なく撮影することが可能であるという。このほか,心臓CTに最適なプロトコールを自動算出する機能も搭載している。
また,造影剤の血管外漏出を早期に発見し,安全性を“考える”のが,血管外漏出検知システム「XDS」。XDSは,血管内の針先にあたる皮膚上に貼ったセンサーからRFを皮下に発信し,その反射波の強度を造影剤注入前からモニターする。血管外漏出が起こると,反射波の強度が変化するため,漏出を検出することができる。これにより,高い検出率と優れた精度で血管外漏出を検知し,注入を即座に停止する。 |