ネットワーク型WS「AquariusNetStation」のローコスト版となる「AquariusNetStation iStationパッケージ」(以下,iStation)が登場した。
ネットワーク型WSとは,電子カルテやPACSなどの既存端末をクライアントにすることで,複数台のクライアントで同時に2D/3D/4D画像表示やワークステーションと同様の画像解析が行えるシステム。クライアントを操作すると,解析そのものはWS本体で行われ,その結果画像だけをリアルタイムにクライアントで参照できるため,ネットワークにも負荷がかからず,院内のさまざまな場所でボリュームデータを診断や治療に活用することができる。AquariusNetStationは,読影に特化した簡易クライアント(Thin Client)を使用できるのはもちろんのこと,Aquarius iNtuition(AQi)Clientによって,自動前処理機能とWorkFlow Templateを組み合わせてWS本体と同じ操作性と高機能な画像解析をクライアントでいち早く実現し,臨床の要求に高いレベルで応えるシステムとして高く評価されてきた。
今回発表されたiStation は,このAquariusNetStationと同じ機能・拡張性を有しながらも,クライアントの同時稼働数を4台から3台にしたほか,搭載できるアプリケーションの数やクライアント端末上で使用できるビューワを制限するなどして,数種類の価格帯を設定した。クライアントの種類もThin Clientだけでなく,AQi Client, Aquarius Webビューワにも対応しており,導入コストを抑えながらも,高いパフォーマンスを提供する。 |
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AquariusNetStation iStationで使用可能なAQi Clientのユーザーインターフェイス。“WorkFlow Template”では,目的に応じて施設や診療科,部位,医師,診療放射線技師ごとに,画像の処理作業や順番,出力画像枚数などをカスタマイズして登録しておくことができるほか,患者リストから必要な検査をWorkFlow Templateのアイコンにドラッグするだけで,Templateに登録されている順番に自動処理が行われる。また,自動部位認識機能を搭載した“AquariusAPS”(自動前処理機能)と連携すれば,心臓抽出や冠動脈中心線抽出,腹部大動脈中心線抽出,骨抜き,テーブル除去などの基本的な画像処理が自動で行われる。 |