ホーム 取材報告 ITEM in JRC 2010GEヘルスケア・ジャパン ブースインフォメーション
昨年GE全社で掲げた企業戦略「healthymagination(ヘルシーマジネーション)」。これは世界が抱える2つの大きな問題「環境」と「医療」を全社あげて解決して行こうというものです。「Access」「Quality」「Cost」という3つの重点ポイントを2015年までに15%改善するという目標を掲げ,60億ドルを投資し100以上の新製品,アプリケーションを開発することで,解決して行くというものです。ITEMでのブースではこの企業戦略に合った新製品,最新のアプリケーションを紹介しています。単なる仕様が向上したという製品開発ではなく,地球で抱えている問題を解決するための製品開発という視点での展示になります。
SeeMore,KnowMore,LessDose という3つの柱を実現するために,CTの基本技術である「検出器」「X線発生装置」「X線管球」「画像再構成」等を1から見直して開発された装置です。 検出器には,革新的な素材「ガーネット」を採用したGemstone Ditectorを搭載。一般的な固体検出器素材(GOS)に比べ,X線反応速度は約100倍,アフターグローは約1/4という今までのCT製品にない,非常に高い応答性を実現しました。さらにX線発生装置には,1回転中に,80kvpと140kvpを1ビュー毎に切り替える(Fast KV Switching)ことを可能とし,Gemstone Ditectorの応答速度により,GSI(Gemstone Spectral Imaging)を可能になり,デュアルエナジーだけでなく,ビームハードニングの影響をほとんど受けない仮想単色X線画像をも可能としました。本方式では,Full FOV(50cm),ヘリカルスキャン対応,タイムラグ無し(拍動や体動,漸増運動の影響がない)などの特徴を持ち,通常撮影のような使用が行えます。また,新しい再構成方式でIR法を応用した「ASiR」も搭載。新しい再構成法のため逐次近似フィルターなどと違い,空間分解能を犠牲にせず,CT値に変動が無く同一SDを保持したまま50%以上の被ばく低減が実現します。
昨年発売開始をしました本装置は,体動による影響を補正する「Motion Free PET/CT」をコンセプトとしており,特にPET/CTにおいて問題とされていた呼吸によるPET画像のボケやCT画像とのミスマッチによる位置の誤認識,さらにはそこからくる定量精度の劣化を解決するために,呼吸同期技術を駆使した「Motion Match」機能を搭載しています。呼吸同期PETと呼吸同期シネCTを用い,分割した呼吸位相ごとに吸収補正を行うことにより,確実に微小病変を捉えるとともに定量精度を高め,体動の問題を解決させます。 さらには画像再構成時間を超高速化し,複雑と思われるワークフローもオンコンソールで自動化することにより,臨床下でのルーチン「Motion Match」を実現しています。 また,「VUE Point plus」というGE独自の3次元逐次近似画像再構成法を用いることで,低ノイズと高い分解能の高画質を実現しています。 装置の基本となるPETの検出器は超高感度タイプを搭載することで高画質とスループットの両立を実現しています。
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