ホーム 取材報告 ITEM in JRC 2010エレクタ/シー・エム・エス・ジャパン ブースリポート
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Elekta Synergyは,IMRT(強度変調放射線治療)やSRT(定位照射)のほか,回転照射に強度変調の機能を加えた照射法であるVMAT(強度変調回転放射線治療)にも対応した装置。VMATは,従来のIMRTに比べ,短い照射時間でターゲットに限局した治療が可能なため,スループットの向上とともに,被ばく低減にもメリットがある。また,治療ビームと垂直方向にkV電圧のX線管球とFPDを装備しているため,単純撮影,透視撮影,コーンビームCT(CBCT)の撮影が可能で,イメージガイド下放射線治療(IGRT)を行うことができる。治療位置の補正については,X 線位置決めシステム「XVI」により,患者さんのポジショニング後に実際の治療位置で撮影したCBCTの画像と治療計画の画像を重ね合わせることで位置決め誤差を算出し,操作室から寝台を自動で補正することができる。さらに,寝台には,従来のx,y,z軸にそれぞれのねじれの動きを加えた6軸方向の動きで位置ズレを補正する6軸補正対応カーボンファイバー天板「HexaPOD evo」が搭載された。これにより,さらに高精度な治療のセットアップを容易に行えるようになっている。
ELEKTA CMS SOFTWAREでは,放射線治療マネジメントシステム「MOSAIQ」を中心に紹介していた。シングルデータベースによる電子カルテ機能とマルチベンダー対応の放射線治療照合機能を併せ持ち,放射線治療計画から照射,フォローアップまでの段階的な管理を可能にするMOSAIQは,あらゆる患者情報と照射中・照射後に機器から得られたすべての情報を記録することができるため,スタッフ間の情報共有にも有用なツールとなる。オープンシステム設計のため,各社のリニアックへの接続が可能であるほか,プロトン治療機やVMATなどの最新技術にも対応するインターフェイスを用意している。ELEKTA CMS SOFTWAREではこのほか,IMRT用放射線治療計画システム「Monaco」,放射線治療計画システム「XiO」,4D放射線治療計画支援ツール「Focal 4D」,血管輪郭描出ツール「ABAS」を紹介していた。
ELEKTA NEUROSCIENCEのコーナーでは,ガンマナイフ装置「Leksell Gamma Knife Perfextion」の模型とガンマナイフ用の治療計画システム「Leksell Gamma Plan」を展示し,脳外科を主対象に販売してきたガンマナイフをITEM来場者にアピールした。
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