ITEM2023 バリアン メディカル システムズ 取材速報 
シーメンスと共同でブースを出展し,放射線治療の包括的なソリューションをアピールして両社のシナジーを強調


2023-4-16


バリアンメディカルシステムズブース

バリアンメディカルシステムズブース

放射線治療装置において世界シェアのトップを誇るバリアンメディカルシステムズ(以下,バリアン)は,今回もシーメンスと共同でブースを出展した。バリアンは,2021年にSiemens Healthineersのグループとなり,2022年には世界初となる共同ブース出展を行った。両社による包括的ながん医療へのアプローチをめざし,前回の展示でも“Comprehensive Cancer Care”がテーマとして掲げられたが,今回は,このテーマを実現するソリューションとして,人工知能(AI)の技術を活用した 「Zero Click Auto Contouring」が紹介された。これは,シーメンスのCT装置で撮影された画像データが,シーメンスの放射線治療計画支援システム「syngo.via RT Image Suite」に自動転送されると,CTデータ受信と同時にAuto Contouringが実施され,コンツーリングずみのデータがバリアンの放射線治療計画システム「Eclipse」に転送されるというもの。CT撮影後はユーザーが主導で操作を行うことなく,まさに「ゼロクリック」でのコンツーリングが可能となる。ブースでは,すでにZero Click Auto Contouringを導入している施設から,ワークフローの大幅な効率化が実現しているとの評価も得られていることが紹介された。

AIを用いた適応放射線治療ソリューション「ETHOS Therapy」のコーナーでは,モックアップが展示され,壁面の大きなモニタで本装置による適応放射線治療の実際などがデモンストレーションされた。ETHOS Therapyは,すでに国内では3施設で稼働している。また,放射線治療装置「TrueBeam」の最新バージョンである「TrueBeam 3.0」が発表された。

このほか,2022年に国内第1号機が京都大学で稼働を開始したアフターローダシステム「BRAVOS」のコーナーでは,実機に加え,豊富なアプリケーターが展示された。

AIを用いた適応放射線治療ソリューション「ETHOS Therapy」のモックアップ

AIを用いた適応放射線治療ソリューション「ETHOS Therapy」のモックアップ

 

アフターローダシステム「BRAVOS」

アフターローダシステム「BRAVOS」

 

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社バリアン メディカル システムズ
住所:141-0032 東京都品川区大崎1丁目11番1号 ゲートシティ大崎ウエストタワー
TEL:マーケティング部 TEL 03-4486-5235
URL:https://www.varian.com/ja


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