ITEM2019 エレクタ 取材速報
オンコロジーとニューロサイエンスの2つの部門を軸に,最新の放射線治療ソリューションを紹介
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2019-4-14
エレクタブース
近年,統合的なソリューションの提供を進めるエレクタは,オンコロジーとニューロサイエンスの2つの部門を軸に,放射線治療ソリューションを紹介した。
ニューロサイエンス分野では,頭部専用の定位放射線治療機器ガンマナイフの最新モデル「Leksell Gamma Knife Icon(アイコン)」の治療計画装置「GammaPlan Ver11.1」が初出展された。Iconは,ガンマナイフとしては初めてマスクシステムが採用された装置で,Real Time HD Motion Managementシステムにより,照射中の体動を赤外線でリアルタイムにモニタリングすることで,従来の照射精度を保証しつつ,幅広い症例への対応が可能になった。今回展示されたGammaPlan Ver11.1は,Icon専用の治療計画装置で,ブースでは,実際の治療計画作成やCBCT撮影後の治療計画の補正,Icon装置へのデータの送信などのフローが,モニタを用いて紹介された。
オンコロジー分野では,高精度放射線治療システム「Versa HD」で,体表面イメージガイド放射線治療(SIGRT)を可能にする体表面スキャニングによるリアルタイムモニタリングシステム「Catalyst」が展示された。Catalystは,光学式カメラシステムを使用したシステムで,施設ごとに1台または3台のカメラを設置し,体表面をリアルタイムにスキャンし,位置合わせを行う。
Versa HDに搭載されている放射線治療計画システム「Monaco(モナコ)」や,放射線治療情報マネジメントシステム「MOSAIQ(モザイク)」も紹介,デモンストレーションが行われた。導入施設からのフィードバックをもとに,コントラストがついた見やすいインターフェイスデザインへの改良や,必要クリック数の軽減など,改善が加えられている。また,患者の治療段階やスケジュール管理をモバイルで表示でき,主にスタッフ間での情報共有に有用なことも紹介された。
さらに,放射線診療部門のさまざまな機器のQuality Assurance(QA)プロセスを統合・調整・管理する品質管理ソリューション「AQUA(アクア)」も紹介された。欧米ではQAに関する規制強化が進んでおり,今後,日本でも同様の流れが予測され,いくつかの施設でAQUAの設置が進んでいる。なお,AQUAは他社のリニアックでも使用できるが,エレクタ社のリニアックの場合は,QAが自動で行える。
●お問い合わせ先
社名:エレクタ株式会社 ニューロサイエンス事業本部 オンコロジー事業部
住所:〒108-0023 東京都港区芝浦3-9-1 芝浦ルネサイトタワー7F
TEL:03-6722-3808
mail:Neuro-Japan@elekta.com Oncology-japan@elekta.com
URL:www.elekta.co.jp