ITEM2018 PSP ブースレポート
PACS「EV Insite net」を中心に放射線部門の業務効率化に貢献する新機能を披露
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2018-5-2
PSPブース
PSPは,“work for better health care”をブーステーマに掲げてITEMに出展した。展示では,PACS「EV Insite net」を中心に,所見作成や読影ビューアーソフトウェア,RISなど放射線部門の作業効率に寄与する新機能やサービスを紹介した。同社の導入施設数は,2017年12月時点で1000サイトを超えており,ユーザーから高評価が得られている。業務効率を追究した使い勝手の良いシステムにユーザーの視点に立った新機能が追加され,さらに同社PACSへの評価が高まると予想される。
●画面検索機能が強化された“EV Report”
EV Reportは,所見作成ソフトウェアとして,使いやすさを追究したレイアウトを採用。マンモグラフィ,胸部X線,内視鏡など,検査の種類に応じた入力画面となっており,モダリティ・部位にひも付いた定型文を用意しているほか,過去所見を参照しながらのコピーアンドペースト機能によって,効率的に所見を作成できる。
ITEM会場では,画面検索機能の強化がPRされた。プルダウンメニューによりクリック数を軽減する新しい画面デザインが採用され,キーワードでの検索もスピーディに行える。EV Insite netと連携することで,所見作成画面とビューアー画面を1つのシステムのように使用でき,ビューアーの表示状態をそのまま所見に貼付可能である。依頼医はWebブラウザから確定した所見を確認でき,確認状況が読影医にも提示されるので,未読や確認漏れを防止し,医療安全にも寄与する。
また,読影用ビューアーソフトウェアの“EV Insite R”では,他院からの検査画像と院内の検査画像を比較読影する際に,観察したいスライス位置を簡便に位置合わせすることが可能。比較読影時の煩雑な操作工数の削減ができることで,操作時間の短縮と業務効率の向上に貢献する。
●情報共有の機能が強化されたRIS「ARIStaion」
RIS「ARIStation」は,放射線部門の検査業務に必要な情報を的確に伝達し,放射線部門の作業効率アップとストレスのない業務環境を実現する。ブースでは,患者の状態や注意ポイントといった情報を共有するためのコメント画面の機能が充実したことが紹介された。検査時,撮影時,連絡などの各コメント欄に,スタッフが共有したい情報を入力する。情報がある場合は,該当欄の背景に色が付き,コメントを目立たせる。
シンプルでわかりやすい操作性もARIStationの特長だ。カードリーダやバーコードによる患者認証に対応しており,患者基本情報はもちろん,障害情報,移送方法,禁忌情報,感染症,疾患情報をRISの画面上で注意喚起できる。HISと連携することで入力の必要がなくなり,時間の短縮や誤入力の低減にも寄与する。
さらに,RIS画面では,各撮影室の受付状況や待ち時間も表示される。混雑の様子を把握できることで,検査室の割り振りを変更したり,被検者に声をかけに行ったり,柔軟に対応することができ,サービスの向上につなげられる。
●ユーザー数1000サイトを突破
PSPは,1989年の設立以来,ストレージ用サーバー・読影用ビューアーの自社開発を続けている。放射線部門向けシステムのラインアップの充実を図り,施設内だけでなく地域連携における放射線部門の効率化を追究し続けている。今後もユーザーの業務内容や臨床現場からのニーズを取り入れた開発を行っていくことをPRした。
●お問い合わせ先
社名:PSP株式会社
住所:〒106-0031 東京都港区西麻布4-16-13 西麻布六本木通ビル
TEL:03-5485-1028
URL:www.psp.co.jp