ITEM2016 バルコ ブースレポート
「Coronis Uniti」をメインに,バルコが展開するディスプレイソリューションを体験できるコーナーを展示
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2016-5-2
バルコブース
バルコでは,画像診断用ディスプレイと外科用手術室ディスプレイでユーザーが製品の評価を行える体験型のブースを出展した。画像診断用ディスプレイでは画像診断用,マンモグラフィ画像診断用の調光が可能な読影室が設けられ,製品のパフォーマンスを体験できる。また,手術室を模したサージカルコーナーは「Nexxis」のソリューションを体感できるつくりとなっていた。(4月16日取材)
●新機能を追加し,より強力に読影を支援するオール・モダリティディスプレイ
ブースでは,ITEM2015で出展された「Coronis Uniti」がメインとして展示された。Coronis Unitiは,12メガピクセルの高解像度カラーワイドディスプレイ。常用輝度1000cd/m2という高輝度性能で,カラーディスプレイでありながら乳がん検診の精度向上に貢献する高精細なマンモグラフィ画像を読影できる。33インチの大型ディスプレイを採用しており,複数モダリティの画像を1台に集約することが可能で,マンモグラフィも含めたすべてのモダリティを表示することができるオール・モダリティディスプレイとなっている。
今回“Spot View”機能をはじめとする,画像観察を支援する“Productivity tools”にCoronis Unitiが対応したことが紹介された。Spot View機能は,付属のタッチパッドで操作し,関心領域をディスプレイの最大輝度と高コントラストで強調表示する機能。Coronis Unitiは最大輝度が2100cd/m2の超高輝度を誇るため,関心領域を鮮明に確認することができる。強調表示する範囲や拡大率は任意に変更することが可能となっている。本機能にかぎらず,読影を支援するProductivity toolsはディスプレイの機能となるため,モダリティやソフトウエアにかかわらず,対応したディスプレイであれば使うことができる。
ブースではCoronis Unitiを体験できるよう,マンモグラフィ読影室の体験コーナーで2台体制での展示が行われたほか,通常の展示コーナーにも1台展示してパフォーマンスの高さをアピールした。
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●「Coronis Uniti」の技術を搭載するプレミアムグレード「Coronisシリーズ」の新製品
プレミアムグレードの医用画像表示用ディスプレイ「Coronisシリーズ」の新製品として,「Coronis Fusion 6MP LED」と「Coronis Fusion 4MP」が展示された。
「Coronis」シリーズはバルコの上位機種に当たるディスプレイラインナップ。複数ディスプレイで表示していた画像を1台の画面内に表示するベゼルフリーがコンセプトの設計で,視線移動のストレスを極力軽減している。Coronis Fusion 6MP LEDは,6メガピクセルのCoronis Fusionの第4世代となるディスプレイ。ITEM2015で展示された第3世代のディスプレイに最新のIPS液晶パネルとLEDバックライトを採用し,コントラスト比が1000:1から1500:1に,推奨輝度が450cd/m2から600cd/m2に向上した。Coronis Fusion 4MPは,4メガピクセルのCoronis Fusionで,今回はじめてLED化し,最新のIPS液晶パネルを採用した。これにより,Coronis Fusion 6MP LEDと同じコントラスト比と輝度を達成している。Coronis Fusion 4MPに「LED」と名称がついていないように,すべての製品でLEDが標準搭載されるため,今後発売される製品にはLEDの名称がつかなくなる予定としている。
これら2製品は,液晶パネルだけでなくディスプレイの反射コーティングにも新技術を採用。従来よりもさらに光の反射が抑えられ眼精疲労を軽減できる。また,輝度保証時間も従来より長くなっている。さらに,Coronis Fusionで培われた技術を導入していて,カラーディスプレイの輝度を均一化する技術“カラーPPU”や,今回紹介されたProductivity toolsも搭載し読影を強力に支援する。ブースでは,画像診断用読影室の体験コーナーにも展示され,製品のパフォーマンスが体験できる機会が設けられた。
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●最新の技術で進化した国内市場で最も普及しているスタンダードシリーズ
そのほかに新製品では,従来製品である「Nio Color 3MP LED」と「Eonis 19’’」のアップグレードバージョンが参考展示された。Nio Color 3MP LEDは,スタンダードタイプの3メガピクセルの医用画像表示用ディスプレイ。Nioシリーズは,バルコのスタンダードモデルのディスプレイという位置づけで,国内で最も普及しているシリーズとなっている。今回,展示されたアップグレード版は,最新のIPS液晶パネルとLEDバックライトを採用し,輝度が向上している。また,反射コーティングも新技術のものを採用し,読影時の疲労を軽減する。
Eonis 19’’のアップグレード版も,最新のIPS液晶パネルとLEDバックライトが採用される。このEonis 19’’のアップグレード版にLEDバックライトを搭載することで,すべての製品ラインナップにLEDバックライトが搭載されたことになる。
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●画像伝送における課題を解決する手術室用のソリューション
サージカルコーナーでは,ハイブリッドオペ室用の可視化ソリューションNexxisのデモンストレーションが行われた。Nexxisは手術室内におけるすべての画像信号を一元管理するソリューション。装置から送られる画像信号はエンコーダでIP変換され,非圧縮で各ディスプレイへと分配するスイッチャに集約される。このスイッチャからデコーダで各ディスプレイ向けに信号が変換され表示されるようになる。配線を光ケーブルで一本化できるため,手術室内のレイアウトスペースが広くなる。一元管理により,配線の切り替えミスなどもなくなるため安全性の向上にも寄与している。また,従来のアナログケーブルでの信号伝送では映像の遅延が起きていたが,Nexxisは光ケーブルを用いるため遅延がなくなる。これにより,手技中に遅延から起こるストレスやミスがなくなり,円滑に手術を行うことができる。出展は内視鏡手術室のデモンストレーションであったが,手技や所有装置などによりソリューションをカスタマイズできるため,各施設の手術室の要望にあった非圧縮の画像伝送システムを導入できる。
サージカルコーナーでは,外科手術用ディスプレイの新製品として4Kディスプレイ「MDSC-8131」が展示され,Nexxisが4K画像に対応したソリューションであることをアピールするデモンストレーションとなっていた。
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●お問い合わせ先
バルコ株式会社
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