特長<1>
高性能デジタルPET検出器
LYSOシンチレータと半導体光センサを組み合わせたデジタルPET検出器です。光検出器がシンチレータを100%カバーしており，結晶数と素子数は1:1対応。TOF時間分解能は238ピコ秒（Typical），TOF Gain 9.8倍*を達成。高画質化，投与量低減，収集時間短縮を実現します。
*被写体直径35cmの場合

特長<2>
体軸方向有効視野27cm
検出器の体軸方向有効視野は27cmと大きいサイズを採用しています。これにより感度は13.3kcps/kBqを超えて大きく向上し，より短い収集時間で検査を行うことが可能です。

特長<3>
Advanced intelligent Clear-IQ Engine-integrated（AiCE-i）
AiCE-iはディープラーニングを用いて設計されたノイズ成分とシグナル成分を識別する先進の再構成技術です。画像再構成時にAiCE-iの使用有無を選択するだけで操作が完了します。AiCE-iは，一般的なGaussian Filterのように一様に平滑化を行う処理とは異なり，分解能を損なわずノイズを選択的に除去します。微小病変の描出能の向上は勿論，低投与量，或いは短時間の収集でも高画質を得ることができます。
＊画像再構成処理の設計段階でAI技術を用いており、本システム自体に自己学習機能は有していません。

特長<4>
デバイスレスPET呼吸同期システム
外部モニタ装置を使用せず，PET収集データのみから呼吸体動の影響を低減したPET画像を生成します。PET画像の類似性指標から呼吸動の少ない時相を自動的に抽出する独自技術「Auto-Gating」が選択可能です。

特長<5>
冷却方式に空冷を採用
検出器の冷却方式は空冷を採用しています。これにより，チラーを置くことによる部屋の改修や，機械室を新たに建設する必要がなくなり，既存の設備にも柔軟に対応できます。

特長<6>
Radiopharmaceutical Radiation Structured Dose Report（RRDSR）への対応
RRDSRはDICOM規格の一種であり，放射性薬剤の投与情報です。Cartesion PrimeはRRDSRを本体から線量管理端末に送信するだけでなく，自動投与装置から出力された投与量や投与時刻などの情報をサーバ経由で取得し，撮影時に登録することが可能です。これは国際規格（REM-NM）に準拠した形でDICOM RRDSRに対応しています。投与情報の電子化に対応することで，正確な被ばく線量管理に貢献します。

・スキャナ本体（ガントリ）
・寝台/移動ベース
・コンソール
・パワーディストリビュータ
・付属品

＊CT部の仕様
・新X線光学系技術 ^PUREViSION Optics
・80列マルチディテクタ搭載（^PUREViSION Detector）
・高精細0.5mm撮影スライス厚
・ガントリ開口径　780㎜
・7.5MHU大容量陽極接地X線管
・Adaptive Iterative Dose Reduction 3D（AIDR 3D）
・AIDR 3D Enhanced
・Single Energy Metal Artifact Reduction（SEMAR）

＊PET部の仕様
・LYSOシンチレータ
・光検出器　SiPM
・PSF補正
・Clear adaptive Low-noise Method（CaLM）

・背面操作パネル
・寝台左右動ユニット
・PET呼吸同期システム
・PET心電同期システム
・Advanced intelligent Clear-IQ Engine-integrated（AiCE-i）
・Advanced intelligent Clear-IQ Engine-integrated（AiCE-i） for PET
・1mm画像再構成システム
・デバイスレスPET呼吸同期システム

・PET/CTフュージョン表示
・PET自動位置合わせ
・DICOM3.0対応
・CT解析アプリケーション　各種

詳細については営業・サービス担当者へお問い合わせください。