FEATURE 展示会レポート 
富士フイルム技術のシナジーによる新たな展開
ITEM 2024でバージョンアップしたワイドボアMRIと液体ヘリウム完全ゼロを実現したMRIが登場

2024-9-25


展示会レポート ITEM 2024

富士フイルム(株)は2024年4月8日,MRI新製品として新しいシステムソフトウエア(Ver.10)を搭載した「ECHELON Syregy」と「ECHELON Smart ZeroHelium」の2機種の1.5T超電導MRIを発売し,4月12日よりパシフィコ横浜で開催された2024国際医用画像総合展(ITEM 2024)で初披露した。

ECHELON Synergyは,2023年に発売した装置にAI技術を活用した患者見守りシステム「Synergy Vision」を新搭載してバージョンアップしたワイドボアMRIだ。AIカメラによるモニタリングや体動アーチファクトを抑制する画像再構成などにより,再撮像の頻度を低減することで,被検者と医療従事者の負担軽減に貢献する。その技術・機能の詳細を紹介する。

再撮像を低減し負担を軽減する「ECHELON Synergy」

再撮像を低減し負担を軽減する「ECHELON Synergy」

 

また,ITEM 2024でひときわ目を引いたのが,ECHELON Smart ZeroHeliumである。MRI装置は,超電導状態を維持するために液体ヘリウムによる磁石の冷却が必須であるが,液体ヘリウムは産出国が少なく安定供給に課題があり,使用する液体ヘリウムを低減する装置の開発に各社が取り組んでいる。そのような中,いち早く液体ヘリウム完全ゼロを実現したのがECHELON Smart ZeroHeliumとあって,ITEM会場で話題をさらった。本号では,開発の裏側について,開発者にインタビューした。

液体ヘリウムゼロを実現した「ECHELON Smart ZeroHelium」

液体ヘリウムゼロを実現した「ECHELON Smart ZeroHelium」

 

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