日立製作所のMRIは，長い歴史の中で全世界累計7300台以上の導入実績があります。このうち約30％が日本国内，そのほかは世界各地でご使用いただいています。長年，永久磁石型オープンMRIを軸にMRI開発を進めてきましたが，超電導型MRIにはチャレンジャーとして日立ならではの装置開発に取り組んできました。2013年4月に超電導3T MRI「TRILLIUM OVAL」を上市後は，国内9施設と臨床研究に取り組み，画質やワークフローなど，多くのフィードバックをいただきました。それを基に開発チームは課題解決に取り組み，先生方と共に研究を続けてきました。

そして2019年1月，新しい3T MRI「TRILLIUM OVAL Cattleya」を発表しました。TRILLIUM OVALで得た知見を結集したTRILLIUM OVAL Cattleyaは，非常に完成度の高い装置と自負しております。皆さまに日立ならではの画像診断をご提供できるものと考えております。

また，本セミナーのもう一つのテーマである人工知能（AI）は，日立が得意とする領域です。デジタル，AI，IoTは医療現場にも導入され始め，さまざまな課題の解決に活用できると期待されています。日立グループで培ってきた技術を活用し，医療におけるAIやIoTのフロントランナーとなるよう邁進していきます。

MRIは日立の注力分野であり，これからも皆さまの期待に応え，課題解決の力になっていきたいと思っております。

座長紹介

第一部
粟井　和夫（広島大学大学院医歯薬保健学研究科放射線診断学研究室教授）

第二部
佐々木真理（岩手医科大学医歯薬総合研究所所長）