─地域連携でのICT活用の拡大に向けてメッセージをお願いします。
岸本氏:技術的に地域連携の仕組みはでき上がっているのに,普及していないというのが現状だと思います。ですからNGNのような安心・安全なネットワークを生かして,在宅ヘルスケアサービスのように簡単な仕組みで始められること,例えばフレッツフォンを使ったテレビ会議システムのようなことから,第一歩を踏み出していただければと思います。それがいずれ大きな一歩になるのではないでしょうか。
藤野氏:病院での電子カルテシステムの利用が進む一方で,診療所における普及が遅れていると思います。現在は,Webを使った初期投資の少ない製品も出ているので導入の壁は低くなっていますし,病院とのシステム連携の仕組みもできています。また,レセプトのオンライン化など,医療のICT化は必然の流れです。NTTは,幅広いニーズに応えるソリューションを提供できる技術がありますので,ぜひご相談ください。そして,情報共有できることのメリットを念頭に置いて,ICTの導入に取り組んでいただければと思います。
(「ITvision」No.19(2009年10月25日発行)「特集 地域連携はどこまで進んだか」より転載) |