今年の7月には,IT戦略本部が「i-Japan戦略2015」をとりまとめました。この中で,医療・健康分野をIT化の重要分野の1つと位置づけ,地域の医師不足などの問題への対応と日本版EHR(仮称)の実現が目標に掲げられました。厚生労働省としては,その実現のために,これまで取り組んできた標準化とセキュリティ対策の基盤整備をさらに進めていきます。それとともに,国民が診療・健康情報を持つ日本版EHRは地域連携にも役に立つと考えていますので,「健康情報活用基盤実証事業」の成果を活用し,実現に向けて取り組んでいきます。
厚生労働省では,今年3月に「病院におけるIT導入の評価系」(PDF)をまとめました。ITは万能薬ではありませんが,効率化や医療安全にも有効です。医療機関の方々には,これを参考に目的を明確にして,導入を進めていただきたいと思います。
(「ITvision」No.19(2009年10月25日発行)「特集 地域連携はどこまで進んだか」より転載) |