ITEM 2008

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ブースリポート
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富士フイルムメディカル株式会社
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2007 2006 2005

検査画像統合と施設間連携が加速
画像を中心とした医療総合企業へと発展

 今回のITEMから,富士フイルムメディカルだけでなく,2006年にグループ企業となった富士フイルムRIファーマ(旧・第一ラジオアイソトープ研究所)も展示に加わったように,ここ数年富士フイルムは,精力的に関連分野の企業の買収を進めている。これまでフィルム中心の企業と思われてきたがいまや“画像を中心とした医療総合企業”へと発展した。その中核となるのがPACS「SYNAPSE」である。同システムはこれまでに国内650サイト,全世界1700サイトの導入実績を持っている。展示では,“more than imaginable”をコンセプトに,「SYNAPSE」による放射線以外の部門の検査画像も含めた検査画像統合ソリューションや施設間連携ソリューションを紹介。また,クリニック向けのPACSのパッケージ製品や超音波装置を発表した。また,薬事未承認であるがFPD搭載のX線デジタルマンモグラフィや3Dワークステーションなど,次世代の技術をPRしていた。   ブース

◆「SYNAPSE」で循環器,内視鏡,超音波,病理などの画像の統合管理が可能に

 検査画像統合ソリューションについて,同社はすでに埼玉医科大学国際医療センターで「SYNAPSE」を中心にしたシステムを構築している。ITEM会場でも,循環器,内視鏡,超音波,病理などの患者ごとの検査履歴を時系列表示し,画像を表示させるインターフェイスを紹介。各部門の検査画像を統合管理できることをPRしていた。 循環器部門システムの「SYNAPSE Cardio Vascular」は,「ProSolv」というシステムを展開していた米国企業の買収によって,同社が展開している。カテ,心電図,SPECTなどのデータを統合管理する。また,超音波・内視鏡・病理部門システムの「nexus sif」は,昨年,住商情報システムズから同社が医療システム事業を譲受したことで,新たに「SYNAPSE」と連携したソリューションを提供できるようになった。

 

SYNAPSE



◆「SYNAPSE Mini-X」,「SPINE-2」,「CAPSULA VIEW」などクリニック向けのフィルムレス運用製品を発表

 診療報酬改定で電子画像管理加算が設けられたことで,クリニック市場にもフィルムレス化が広がっていく。それを見据え,「SYNAPSE Mini-X」,「SPINE-2」,「CAPSULA VIEW」という3つの新製品を発表。施設の規模やシステムの用途など細かなニーズに対応するため,ラインナップを充実させている。「SYNAPSE Mini-X」は高性能・運用型PACSのパッケージ製品。「SPINE-2」,Web配信によりスピーディな画像表示が可能で,FCRの画像処理をワンボタンで行える。「CAPSULA VIEW」は,FCR「CAPSULA」シリーズと組み合わせて使用する。診察室に設置したモニタから医師が検査の確認ができることから,少数スタッフの施設などでの運用に適している。

 

フィルムレス運用製品


◆ポータブル超音波装置「FAZONE M/Brain」を発表

 昨年,超音波装置分野にも参入した富士フイルムは,今回,ポータブル型の「FAZONE M/Brain」を発表した。従来から展開してきた「FAZONE M」は,ポータブル型の「Brain」と「スマートカート」で構成され,「Brain」だけでも使用できたが,ベッドサイドや救急医療での使用したいという要望に応えるため,「Brain」を単体で販売することになった。また,「FAZONE M」についても19インチモニタの採用や軽量化などのブラッシュアップを施している。

 

  FAZONE M/Brain

◆デジタルマンモグラフィや3Dワークステーションなど次世代の技術も紹介

 「DR BENEO」でDR装置も手がけるようになった富士フイルムであるが,今回は直接変換方式FPDでは世界最小の50μmの画素ピッチを実現したデジタルマンモグラフィ用の新方式X線検出センサーを開発した。2層のアモルファスセレン構造と光学式スイッチ技術,アモルファスセレンの高純度化という独自技術が用いられている。ITEM会場には,このセンサーを搭載したX線デジタルマンモグラフィ(W.I.P.)が展示され,描出性能の高さをFCRとの画質の比較によってPRしていた。また,薬事未承認ではあるが,3Dワークステーションも紹介。高精細のVR像や肝臓・肺・大腸の解析や脳血管の自動抽出,フュージョン技術などを来場者に見せていた。

3Dワークステーション

  W.I.P.

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