ケアストリームヘルス(株)は,移動型デジタルX線診断装置「DRX-Revolution Mobile X-Ray システム」の発売にあたって,2013年1月19日(土),同社のユーザーを中心に招待した新製品発表会を大手町サンケイプラザ(東京都千代田区)で開催した。
DRX-Revolution Mobile X-Ray システム(以下DRX-Revolution)は,ケアストリームヘルスのワイヤレスFPDである「DRX-1シリーズ」を搭載し,病棟や救急,オペ室などでX線撮影を可能にした移動型のデジタルX線診断装置で2011年のRSNAで発表され,欧米では2012年6月から販売を開始しすでに230台が納入されている。日本でも2012年末に薬事承認を受け,この日から販売スタートとなった。
新製品発表会では,最初に同社ジェネラルマネージャーの渡部一雅氏が,ケアストリームヘルスの事業概要について説明した後,新発売となるDRX-Revolutionを紹介するとビートルズの“Revolution”にあわせて2台の実機が登場した。渡部氏は,「製品名が表すように,従来の製品にはない臨床的な有用性をもたらす“革新的”な装置であると確信している」と述べた。
続いて,デジタルキャプチャーソリューションの責任者である岡知樹氏が,DRX-Revolutionの特長を紹介した。DRX-Revolutionは,1)移動時には支柱を収納し130cmとなり視界を確保し安全な移動を実現するほか,駆動サポートモーターの搭載で片手でも扱える操作性,2)グリッドアライメントシステム(オプション)によってX線発生器とディテクタの位置関係をモニタで確認しながら正確な撮影が行える,3)本体19インチ,管球アーム8インチのカラータッチモニタを搭載し,患者選択や撮影条件の設定などを両方から行える,4)画像処理や過去画像確認機能(オプション)など多彩な検査支援機能など,モバイルでのX線検査業務をサポートする多くの機能や工夫が盛り込まれている。
さらに,本社から来日したワールドワイドの製品開発担当であるJimmy Ogie 氏が,海外での導入事例について紹介し,アラバマ州立大学,サンアントニオ病院,インディアナ大学病院などの事例とユーザーの評価について述べた。
その後,参加者によるDRX-Revolutionの体験会が行われ,実際の移動の感覚やアームの操作感を確認したり,撮影の手順やグリッドアライメントシステムについての説明を熱心に聞く姿が見られた。
最後に,HCIS事業部の河野亨氏が,ケアストリームヘルスの「Vueクラウドサービス」の概要について説明して,盛況のうちに新製品説明会は終了した。
DRX-Revolutionの撮影時には
アームが大きく伸びる |
19インチと8インチの
2面のタッチパネルで操作が可能 |
移動時には支柱が収納され
130cm以下となり視野を確保 |
ワイヤレスFPD「DRX-1シリーズ」を搭載 |
パネルやグリッドなど収納部分も充実 |
グリッドアライメントシステムで撮影をサポート |
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