ケアストリームヘルス(株)は,移動型デジタルX線診断装置「DRX-Revolution Mobile X-Ray システム」を2013年1月より発売する。
FPDと移動型X線診断装置の無線連携をフル活用し,今までの移動型デジタルX線診断装置以上に,スピーディーで正確な検査を可能にする。多彩な仕様を取り入れた移動型X線診断装置は,移動中のリスクを改善し, パワフルな出力で撮影室と同様の撮影検査を実現する。
今までの装置は支柱が高く,移動時に視界を妨げていたが,本装置は最小限(1295mm)まで収まるよう設計されており,移動時の視界性を改善し安全性を確保した。また,グリッドアライメントシステム(オプション)の開発により,発生器とディテクターの上下左右位置,距離,角度を管球側のモニタで操作をしながら確認でき,より正確な検査が可能。
出力仕様は40~150kVまで1kV刻みで設定でき,撮影室検査と同様の出力が実現する。本体側の19インチタ ッチモニタだけでなく,管球側にも8インチタッチモニタを搭載することにより,管球側のみでも検査選択,撮影条件設定,撮影画像確認,PACSなどへの送信等,検査を完了することが可能。
機器重量を充分に考慮し,後両車輪に独立した駆動サポートモーターを搭載することで,前進,後退,進路変更も軽々と行うことができる。また,管球は片手での操作を想定し,回転,チルトも容易に行えるよう設計されている。アームの進展,支柱の回転も同様に操作性を確保している。
Prior Image Reviewシステム(オプション)により,ワンタッチで過去画像の表示ができ,システム内SSDに保存されていない画像に関しても,設定されたPACSからQ/Rし表示が可能。本体19インチタッチモニタで設定されたRISやViewerのクライアント表示が可能となり,出動中にMWMだけでなくRIS自体でのオーダー内容を確認し検査を継続させることができる。
本体収納部はグリッドアライメントシステム用グリッドホルダー(収納時充電)と半切ディテクターだけでなく,考えられる持参物が収納できるよう設計され,ディテクターのカセッテラップ装填やバッテリーの交換も本体で実施できる。
日本に先駆けて,欧米では本年9月から販売を開始し,11月末時点で200台が稼働している。2009年にリリースしたワイヤレス/カセッテ型FPD「DRX-1システム」の概念が,現在ではX線一般撮影のスタンダードになっているように,「DRX-Revolution Mobile X-Ray システム」のユニークな仕様は,今までの移動X線検査の概念を変え,今後のスタンダードになっていくと考える。
病棟や救急,オペ室,ICU等での移動X線検査を,よりスピーディー,より正確に,よりパワフルに,そしてより安全に実施できる。
●主な特長
- ワイヤレスモバイルFPD搭載
- 最大32.25 kW,400 mA,最短2 msのハイパワー出力
- フリーポジショニング設計で容易に撮影セッティング可能
- グリッドアライメントホルダーにより正確なポジショニング可能
- 最高の診断価値を追求した画像処理搭載
- タッチスクリーンモニタ上での様々な操作が可能
- 直感的な操作が可能なユーザーインターフェース搭載
- ワークフローの最適化及び様々なNetwork環境への対応が可能
- DICOM規格に準拠したオープン・ネットワークに対応
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