一般社団法人日本画像医療システム工業会は,2012年12月11日(火),南大塚ホール(東京都豊島区)において,「第2回 JIRA画像医療システム産業研究会」を開催した。同研究会は,画像医療産業発展の課題や方向性を検討する場として設けられ,2011年11月には1回目の研究会が行われている。今回は「国際展開〜画像医療システム産業発展に向けて」をテーマに,講演やパネルディスカッションのプログラムが組まれた。
当日は,まずJIRAの小松研一会長が挨拶を行い,JIRAとして国際化が重要な活動テーマであると述べ,今回の研究会のねらいを説明した。これに続き,内閣官房医療イノベーション推進室次長の妙中義之氏が基調講演を行った。テーマは,「医療機器産業発展のための国家戦略と国際展開」。妙中氏は,政府が取り組む医療イノベーションについて,推進体制と成長戦略を紹介した。また,医療技術と手技のパッケージ化による海外展開などの方策を解説した。
続いて,JIRAの国際委員会業務担当理事の木村 達氏が「JIRAの国際展開戦略」と題し,国際画像診断治療機器業界会議(DITTA)の活動や,中小企業の海外展開支援の取り組みを紹介した。さらに,(株)野村総合研究所経営コンサルティング部グループマネージャーの山田謙次氏が「アジアの医療の概況:市場・制度・ビジネスチャンス」をテーマに講演した。山田氏は,講演の中で,日本とは異なる独特の商慣習などについても解説を行った。
この後,JIRA政策企画会議議長・理事の和迩秀信氏が座長を務め,パネルディスカッションが行われた。医建エンジニアリング(株)・木村純一氏,(株)三田屋製作所・飯田泰子氏,(株)京都科学・景山 稔氏,ViewSend ICT(株)・嗣江建栄氏,トーレック(株)・佐藤公悦氏が,自社の海外展開の状況と課題を発表した。 |