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取材報告

2012
富士フイルムホールディングス
会長・CEO,社長・COOの2人体制でさらなる成長戦略を進める

会長に就任する古森氏(左)と新社長の中嶋氏(右)
会長に就任する古森氏(左)と
新社長の中嶋氏(右)

  富士フイルムホールディングス(株)は,古森重隆社長が代表取締役・CEOに,中嶋成博専務が代表取締役・COOに就任する人事を内定し,6月7日(木),都内のホテルで記者発表会を開催した。6月28日に行われる定時株主総会後の取締役会を経て正式に決定する。

  会見で古森社長は次のように挨拶した。

  「今回の人事によって,今後は会長と社長の2人体制で富士フイルムグループの経営にあたっていく。会長・CEOは経営トップとして,大きな方針の決定など経営課題について最終決定権と責任を持ち,社長・COOは決定された経営方針のもと執行全般に対して責任を負う。COOは,特に各事業部門における販売力の強化,生産コスト競争力の強化,R&Dの効率化,間接部門の価値生産性の向上という4つの課題に取り組む。新社長は,技術と経営のバランスの取れたバックグラウンドと経営に対する的確な判断力を備えた最適の人物であり,リーダーシップを発揮してくれると期待している。欧州の財政危機に端を発する円高,株安など厳しい事業環境が続いている。富士フイルムグループとして,変化の激しく厳しい21世紀を生き残っているように経営体制を強化し,会長と社長で役割を分担しながら情報共有をして,さらなる成長戦略を進めていきたい」

  新社長に就任する中嶋専務は次のように抱負を述べた

  「富士フイルムは,この数年のデジタル化の大波を乗り越え,確実に成長分野に舵を切って企業改革を進めてきた。この改革が正しい方向に向かっていることは間違いないが,さまざまな外部要因に影響を受けており,道半ばである。これをさらに推し進めて中期経営計画である『VISION80』を達成し,成長軌道に乗せることが直近の課題である。長年,生産の現場にかかわってきて,富士フイルムの“ものづくり”のDNAを受け継ぐ1人であると自負している。技術者としての経験を生かすと同時に,さらなるグローバル化を進めることがミッションと考えている。富士フイルムの企業理念である“先進,独自の技術で最高品質の商品やサービスを提供し世の中の発展に貢献する”ことを実現していきたい」


●問い合わせ先
富士フイルムホールディングス(株)
経営企画部 広報グループ
TEL 03-6271-2000
http://www.fujifilmholdings.com/


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