（株）AZEは2012年2月25日（土），トラストシティカンファレンス・丸の内（東京都千代田区）にて3回目となる「AZE展2012」を開催した。AZE展は，ワークステーションを使用した画像の臨床的有用性を高め，三次元画像の普及と地位向上を図ることを目的に，2010年から開催されている。審査委員は，審査委員長の似鳥俊明氏（杏林大学医学部放射線医学教室教授），副審査委員長の甲田英一氏（東邦大学医療センター大橋病院院長）をはじめ，画像診断および画像解析のエキスパート8名が務めている。今回は全国から約100例の応募があり，当日は，事前のブラインドによる厳正な一次審査を通過した入賞10作品（入賞作品一覧はこちら）のプレゼンテーションが行われ，最優秀賞1作品，優秀賞2作品，特別賞2作品が選ばれた。
最終審査の結果，最優秀賞は，国家公務員共済組合連合会熊本中央病院（片平和博氏）の「絞扼性イレウス診断に直結する最適画像再構成法とは？ ーイレウス患者の命と当直医を救うWSの腕の見せ所ー」，優秀賞は，医療法人社団水光会宗像水光会総合病院（木下良正氏）の「Isolated IVth ventricleに対する神経内視鏡下中脳水道形成術の術前シミュレーション」と国家公務員共済組合連合会熊本中央病院（豊成信幸氏）の「非造影3D-MRAにおける肺動脈血栓症の有用性」が，特別賞は，みなみ野ハートクリニック（皆川和貴氏，発表者：望月純二氏）の「CTによる心臓周囲脂肪の体積測定」と獨協医科大学病院（鈴木一史氏）の「PET画像のVR表示でSUVを基準に色調を制御する手法」が受賞した（最終選考会・速報はこちら）。
また，プレゼンテーションのあとには特別講演2題が行われ，座長の大友 邦氏（東京大学医学部附属病院放射線科教授）の進行のもと，村上康二氏（慶應義塾大学医学部放射線診断科・核医学部門教授）が「マルチモダリティ時代の３D-PET/CT画像〜腹部領域を中心に〜」を，大野良治氏（神戸大学大学院医学系研究科内科系講座放射線医学分野機能・画像診断学部門部門長/特命准教授）が「MDCTにおけるCOPD評価の現状と将来展望：各種定量評価と被ばく線量低減を中心に」を講演した。
AZE2012受賞者記念写真
左から甲田氏，望月氏，豊成氏，片平氏，木下氏，鈴木氏，似鳥氏，畦元氏
| ●特別講演 |
座長：大友 邦氏
（東京大学医学部附属病院） |
村上康二氏
（慶應義塾大学医学部） |
大野良治氏
（神戸大学） |
|
