(株)AZEは2月26日(土),シャングリ・ラ ホテル東京(東京・千代田区)において,「AZE展2011」を開催した。AZE展は,ワークステーションによる三次元画像の有用性と可能性の広がりをめざして2010年から開催されており,今回が第2回目となる。審査委員長の似鳥俊明氏(杏林大学医学部放射線医学教室教授),副審査委員長の甲田英一氏(東邦大学医療センター大橋病院院長)をはじめ,画像診断および画像解析のエキスパートが審査員を務め,ブラインドによる厳正な事前審査の結果,応募総数112作品の中から10作品が入賞し,当日の最終選考会に臨んだ(入賞作品一覧はこちら)。
AZE展当日には,入賞者によるプレゼンテーションが行われた後,最優秀賞1作品,優秀賞2作品,特別賞2作品を決定する最終審査会が行われた。その結果,最優秀賞は川崎医科大学附属病院(渡部 茂氏)の「超選択的TAE施行前のIVR医による超選択的CTA作成」,優秀賞は国家公務員共済組合連合会熊本中央病院(本田恵一氏,発表者:堀野由香梨氏)の「専用ソフトが無くてもできる肝臓外科的治療前volumetry」と奥州市国民健康保険 前沢診療所(太田佳孝氏)の「歯科インプラント治療の術前シミュレーション」,特別賞は千葉大学医学部附属病院(佐藤広祟氏)の「胸部食道癌の術前シミュレーションのための3DCT画像」と社会医療法人厚生会木沢記念病院(宮澤大輔氏)の「PDAにおける4D imaging」が,それぞれ受賞した(最終選考会・速報はこちら)。
また,AZE展の冒頭には,教育講演として,広島大学病院診療支援部高次医用画像部門部門長の石風呂 実氏が「3D画像作成について」と題して講演したほか,プレゼンテーション後には特別講演として,東京大学医学部附属病院放射線科教授の大友 邦氏が座長を務め,王子会神戸循環器クリニック診療科長の福家啓起氏による「ワークステーションで広がる可能性—循環器内科医からみた3D・4D解析—」と,熊本中央病院放射線診断科部長の片平和博氏による「臨床に役立つAZE VirtualPlaceの使い方—イレウス緊急CTと“非侵襲的”心臓画像診断を中心に—」の2演題が行われた。
●教育講演 |
石風呂 実氏
(広島大学病院) |
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●特別講演 |
座長:大友 邦氏
(東京大学医学部附属病院) |
福家啓起氏
(王子会
神戸循環器クリニック) |
片平和博氏
(熊本中央病院) |
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